フレッド・アゲインとの邂逅を追い風に ── UK発DIYロックバンドbby、新曲「Ur Bedroom」と2ndアルバム『2』で次なる爆発へ

ロンドンのアンダーグラウンドから飛び出し、猛烈なスピードでその名を世界へ広げている5人組DIYロックバンド、bby(ベイビー)。彼らがニューシングル「Ur Bedroom」をリリースするとともに、待望の2ndアルバム『2』を2026年11月20日にリリースすることを発表した。

Rolling Stoneから「すぐにでもレジェンド級」、NMEから「地下組織を形成している騒がしい新鋭ギターバンド」と評されるなど、すでにUKインディーの枠を飛び越えつつある彼ら。さらにここ最近は、Fred again..とLATIN MAFIAによるプロジェクトへの参加によって、その存在が世界規模で一気に可視化され始めている。

だが、bbyの本当の面白さは話題性だけではない。巨大なギター、制御不能寸前のエネルギー、観客を巻き込みながら完成していくライブ。そして「バンド」という古典的なフォーマットを、2020年代のDIYカルチャーとしてもう一度鳴らそうとする衝動。そのすべてが、新たなフェーズへ突入しようとしている。

「Ur Bedroom」が告げる、bbyの新しいチャプター

7月に発表された「Change」に続くニューシングル「Ur Bedroom」は、11月20日にリリースされる2ndアルバム『2』へと続く重要な一曲だ。

2024年のデビューアルバム『1』で提示した、生々しくフィジカルなギターサウンド。その延長線上にありながら、『2』ではさらに本能的で予測不可能な領域へ踏み込んでいくという。

そもそもbbyの音楽には、整然としたスタジオ作品というより、狭い部屋に人間と機材を詰め込んで、そこで発生した熱量をそのまま録音したような感覚がある。

モッシュ、汗、歓声、ノイズ、ギター、そして仲間たち。

「Ur Bedroom」というタイトルもまた、そんな彼らのDIY精神を象徴しているように響く。ベッドルームという極めて私的な空間から生まれた衝動が、やがて数千、数万の人間を巻き込む巨大な音へ変わっていく。そのスケールの変化こそ、現在のbbyを物語っている。

Fred again..との“50時間”が世界への扉を開いた

この一年で急激な成長を遂げてきたbbyだが、ここ数週間、その勢いはさらに加速している。

大きなきっかけとなったのが、Fred again..とLATIN MAFIAによる最新ミックステープ『9 Months And 50 Hours』への参加だった。

bbyのフロントマン、BenjyはFred again..の弟でもあり、同プロジェクトでは共同制作/共同プロデュースを担当。さらにハイライト曲「Quiereme」ではヴォーカルも披露している。

しかも、その制作プロセスは通常のレコーディングとは大きく異なるものだった。50時間に及ぶ制作風景がYouTubeとのコラボレーションによって連続ライブ配信され、曲が生まれていく瞬間そのものがコンテンツとして世界へ開かれたのだ。

その反響は凄まじく、bbyのリスナー数は750%以上、ストリーミング数は1,150%以上増加。さらに彼らは「Quiereme」を自分たちのフィールドへ引きずり込んだハイエナジー版「Quiereme (bby Version)」も発表。エレクトロニックな原曲を、ギターが暴れ回る完全な“bby仕様”へと変貌させてみせた。

26,000人の前で起きた、ジャンル越境の瞬間

コラボレーションはスタジオだけでは終わらなかった。

BenjyはFred again..、LATIN MAFIAとともにメキシコシティのPalacio de los Deportesのステージへ登場。約26,000人を前にプロジェクトの楽曲をライブで披露した。

ロンドンのDIYロックバンドのフロントマンが、世界最大級のエレクトロニック・アーティストとラテン圏の注目グループの間に立つ。その光景は、現在の音楽シーンで進んでいるジャンルの境界崩壊を象徴する出来事でもある。

ロック、インディー、エレクトロニック、ポップ。かつてなら別々のシーンとして語られていた音楽が、ストリーミングとSNS、ライブ配信によって猛烈な速度で混ざり始めている。

bbyはまさに、その混沌から登場したバンドなのだ。

“観客”ではなく“共同体”を作るバンド

bbyがデビュー以来注目されてきた理由のひとつが、その強烈なライブだ。

All Points East、We Love Green、Pitchfork Paris、Boardmasters、Pukkelpop、Lowlands、TRNSMTなど数々のフェスティバルへ出演。シングル「Kinky」や「hotline」もオルタナティブ/AAAラジオで支持を広げてきた。

そこで重要なのは、彼らが単に「演奏の上手い新人バンド」として評価されているわけではないことだろう。

bbyのライブにあるのは、ステージと客席を隔てる境界を溶かし、そこにいる人間すべてを巻き込もうとするエネルギーだ。

ギターサウンドそのもの以上に、彼らが鳴らしているのは“共同体”なのかもしれない。

インターネット上でファンが集まり、ライブ会場で身体をぶつけ合い、その熱狂が再びSNSを通じて世界へ拡散していく。そうした循環まで含めてbbyというプロジェクトは成立している。

デビュー作『1』から、その先の『2』へ

そして11月20日、bbyは2ndアルバム『2』をリリースする。

タイトルは驚くほどシンプルだ。2024年のデビューアルバムが『1』なら、次は『2』。

しかし、その潔さとは裏腹に、音楽はより巨大で、より予測不能なものになりそうだ。

全12曲には「Change」「Ur Bedroom」をはじめ、「Shadows」「Pull Me Under」「Numb」「Moonlight」「CPR」、そして「wake me up to check if i’m asleep」といった楽曲が収録される。

『1』に渦巻いていた生々しいエネルギーを引き継ぎながら、壮大なギター、爆発的なライブ感、モッシュを誘発する推進力、そして彼らの核にある共同体精神をさらにスケールアップさせるという『2』。

Spotifyの月間リスナーはすでに150万人を突破し、直近1週間だけで300万ストリームを記録。UK、ヨーロッパ、北米へとファンベースは急速に拡大している。

Fred again..とのコラボレーションによって突然現れたバンドではない。ずっと地下で騒音を鳴らし続けていた5人組を、世界がようやく発見し始めたのだ。

『1』から『2』へ。

数字だけなら、たったひとつ進んだだけ。

けれどbbyにとって、その「1」はとてつもなく大きな一歩になりそうだ。

bby(ベイビー)

ニュー・アルバム『2』

2026年11月20日 RELEASE

配信リンク:https://ffm.to/2album

レーベル:Glassnote Music LLC

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!