欲望をホルモンのせいにする前に、わたしが先にジョークにする ── xiihu、新EP『WHOREMONES』で女性の性的主体性をクラブサウンドに刻む

「i blame it on the WHOREMONES」 ── そのひと言が、このEPのすべてを言い表している。韓国のプロデューサー・ボーカリスト・DJ、xiihuが8月19日に4曲入りEP『WHOREMONES』をリリースした。誰かを想いすぎたときの滑稽な執着と欲望を、ハイパーポップ、ハウス、クラブミュージック、エレクトロポップの衝突に変換した本作は、作詞・作曲・編曲・ミックス・マスタリングのすべてをxiihu自身が手がけた、完全セルフプロデュースの宣言だ。

「WHOREMONES」というタイトルの仕掛け

タイトルは「whore」と「hormones」を掛け合わせた造語だ。欲望を生物学のせいにするジョーク ── と同時に、自分の欲望を口にする女性に貼られるスティグマを先回りして誇張し、笑い飛ばす宣言でもある。「女性の欲望はしばしば説明されたり、コントロールされたりする。わたしが先にそれを誇張して、笑って、楽しんでしまいたかった」というxiihuの言葉は、このプロジェクト全体の姿勢を端的に語っている。

4曲で切り取る、欲望のコメディ

全4曲はそれぞれ、関係の中で欲望が生み出す可笑しさと緊張を異なる場面で捉える。誰かのことを考えながらコントロールを失う瞬間(「thots (about u)」)、デジタル空間で展開される曖昧な前戯(「digital4play」) ── xiihu特有の直截な歌詞と耳に刺さるフック、クラブ仕様のプロダクションが、セクシュアリティを受動的な対象ではなく、能動的な語り手の言語として再配置する。

タイトル曲「submissive & breedable」はインターネット・ミームとして消費されてきた挑発的なフレーズを引き取り、欲望と権力関係をxiihuの視点でひっくり返す。eerieが演出したミュージックビデオは、鉄製ケイジとチェーン、誇張されたスタイリングを通じて服従と支配のイメージを逆転させ、カメラの前で「誰が見て、誰がコントロールするか」を絶えず入れ替えていく。

音楽、ビジュアル、スタイリングをひとつの世界へ

xiihuはサウンドの設計者であると同時に、ビジュアルディレクションとスタイリングにも積極的に関与する。2025年のフルアルバム『Signals』と2026年シングル「tellmenow」を経て、本EPでもeerie(撮影・MV監督)、yura(ヘア&メイク)、Nail Boisとともに音と映像を一つの物語として構築した。

今作のヴィジュアルにはGaemiが参加し、EPで表現されているxiihuのサウンド・アイデンティティと世界観をさらに鮮明に際立たせる。 「少し不快で、たくさん楽しく聴いてほしい」 ── その言葉通り、このEPは聴き手を居心地よく放置しない。

8月22日、ソウルCakeshopでリリースパーティ

EP発売を記念した「WHOREMONES Release Party」が8月22日、ソウルのCakeshopで開催される。スローガンは「WOMEN GET PERVERTED NOW」。ライブパフォーマンスにBRYN、NECTA、xiihu、DJにseize、MOHO、rue、kisewa、shimeunboss、theo!が集結し、EPの世界をダンスフロアへと拡張する。

xiihu『WHOREMONES』EP
2026年8月19日リリース(全4曲)
タイトル曲:「submissive & breedable」
各ストリーミングプラットフォームにて配信中

xiihu links

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