
モントリオール出身のプロデューサー、Jacques Greeneが新曲「Closer」をLUCKYME®よりリリースした。フィーチャリングに迎えたのは、メルボルン育ちで現在はロンドンを拠点とするDJ BORING。今年に入ってlabelmate umruとの「What You Say」に続く、2作連続のフロア直撃シングルだ。
ビルドアップの途中から始まる、遊び心の塊
「Closer」はある意味で潔い曲だ。前置きを省き、いきなりビルドアップの中盤から始まる。Greeneはその制作背景をこう語る。「トリスタン(DJ BORING)は、同じイベントのラインナップに名前を見つけると思わず顔がほころぶような存在。とにかくポジティブなエネルギーを放っているんだ。ロンドンの彼のスタジオで数年前に作った曲で、時間を無駄にせずいきなりビルドアップの途中から始まる。彼と一緒にいるときの感覚そのもの ── 終始楽しくて、引き込まれて、ちょっとおかしくて。元気が出ないときはBORINGみたいなオーストラリア人を見つけてそばにいることだ」。
その言葉通り、「Closer」はシリアスさを手放した瞬間にだけ訪れるフロアの快楽を体現している。タイトな構造の中にユーモアと温度が共存する、あの独特の感覚だ。
15年の蓄積が生む、胸に刺さるダンスミュージック
Jacques Greeneはブレイクスルー曲「Another Girl」以来、ダンスミュージックに感情の肉声を混ぜ込み続けてきたプロデューサーだ。2017年の『Feel Infinite』、2019年の『Dawn Chorus』という2枚のフルアルバムを経て、彼のサウンドはクラブとの関係をより深く、多層的に問い続けてきた。Bonoboとの「Fold」、Radioheadのリミックス、Jessy LanzaやTinasheへのプロデュース提供、The xxとの共同ツアー ── その活動の幅は、彼がフロアの外でも確かに信頼されるクリエイターである証左だ。
2025年のNosaj Thingとのコラボレーション作『Verses GT』は「ヘッドスペースに賭ける」という言葉で語られた実験的な試みだったが、「Closer」はその対極にあるような、余計な思考を手放して体を動かすことへの招待状だ。
8月、Summer Sonicで東京へ
「Closer」リリースに合わせ、Jacques Greeneは北米ツアーを展開中。7月9日シカゴ、7月10日ワシントンD.C.、7月11日アトランタ、7月25日Shambhalaと続き、8月15日には『Verses GT』を引き連れてSummer Sonicの東京ステージに立つ。

「Closer」feat. DJ BORINGは現在、全プラットフォームにてストリーミング・配信中。
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