ブラジルのカーニバルから始まった物語が、4曲のハウスに宿る ── KidIsLive、「Mad Motel 004」を10月2日にリリース

1976年、リオのカーニバルで出会った男女が後に結婚し、息子が生まれた。その息子が20年以上の歳月をかけて電子音楽のキャリアを積み、自身のレーベルを立ち上げ、音楽とビジュアルアートを同時に作り続けている ── DJ/プロデューサー/ヴィジュアル・アーティストのDerek Kamm、別名KidIsLiveの物語は、そこから始まる。4曲入りEP「Mad Motel 004」が10月2日、Mad Motelよりヴァイナル&デジタルでリリースされる。

サンディエゴ、ロングアイランド、リオ ── ブラジルが血の中に流れる男

KidIsLiveのブラジルとの関係は、家族の歴史そのものだ。母はバイーア州イピアウ出身、両親はリオのカーニバルで出会い、妻はクリチバ出身。2010年にはリオ・デ・ジャネイロに実際に住み込み、現地のアンダーグラウンド・ダンスシーンに飛び込んでDJとして活動した。ゴイアニアのBurn Intense Music FestivalではGustavo BravettiやToca Discoと同じステージに立ち、ブラジルのリズムと電子音楽の間にある回路を体で理解した男だ。

VisionquestやHead Recordsへのリリースを重ねながら培ってきたディープ・ハウス、ミニマル、マイクロ・ハウスの語法は、そのブラジルの土台の上に積み上がっている。

Mad Motelという、音と絵が共存する空間

KidIsLiveの活動の核にあるのは、自身が設立した独立レーベル、Mad Motelだ。このレーベルの特徴は、アートワークをKammが自らデザインし、描いていることにある。音楽の「おまけ」としての視覚ではなく、ビジュアルと音楽が対等なパートナーとしてひとつのアイデンティティを形成する ── それがMad Motelの哲学だ。

4曲、4つの夜の個性

「Mad Motel 004」はそれぞれ異なる人格を持つ4曲で構成される。

オープニングの「DSCR」は、渦巻くシンセの色彩と明るいメロディが、ゆったりとシャッフルするハウス・グルーヴに乗る。続く「ETA ETC」ではボーカルを塗り伸ばしアトモスフェリックなコラージュへと変換し、初期フレンチ・タッチを想起させるダビーなビートが遊び心のある祝祭感を生む。

「Jacks Feedback」はEPをより暗い深夜の領域へと引き込む。ネオン・シンセと広大なコズミック・テクスチャーが重層的に絡み合い、フロアの深部へと沈んでいく。クロージングの「He’s Too Tough」は一転してパンチのあるドラム、艶やかな女性ボーカル、ドライヴィングなベースラインで全体をエネルギッシュに締めくくる。

気分の変化を自在に行き来しながらも、どの曲にも一貫して「個性を剥き出しにする」というプロダクションの核が宿っている ── それが「Mad Motel 004」という作品だ。

KidIsLive「Mad Motel 004」
Mad Motel 2026年10月2日リリース(ヴァイナル&デジタル)
Pre-Save / Pre-Order:https://ffm.to/madmotel004

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