アマピアノに「アリラン」が流れ込む瞬間 ── Nody Cika、完全インディーの新章を「ARARIO」で切り開く

南アフリカ発のアマピアノと、韓国の伝統民謡「アリラン」 ── その二つが出会う瞬間に何が起きるのか。韓国のシンガーソングライター、Nody Cika(ノディシカ)が2026年8月11日にリリースした新曲「ARARIO(feat. CIELO)」は、その問いへのひとつの鮮やかな答えだ。2027年リリース予定の2ndフルアルバム『NCSTASY』の先行シングルとなる本作は、完全インディペンデントの新体制のもと、彼女が踏み出した最初の一歩でもある。

アマピアノ × アリラン、ジャンルを越えた実験

アマピアノはここ数年、南アフリカのタウンシップから世界のフロアへと急速に広がったダンスミュージックだ。ログドラム、ジャジーなキーボード、シンコペートしたベースラインを特徴とするそのサウンドに、Nody Cikaが持ち込んだのは「아리랑(アリラン)」のメロディという、きわめて韓国的な選択だった。

生まれ育った国を背負いながら、まだ経験したことのない世界へと飛び出す期待感 ── 「ARARIO」はその感情をテーマに据えており、Nody Cikaのクリアーで柔和でありながら確かな芯を持つボーカルがその旅立ちの心境を爽やかに歌い上げる。レゲトンアーティスト・CIELOの参加がさらに軽やかな中毒性を加え、実験的でありながら聴き終えた後にもループし続けるような、不思議な引力を持つ楽曲が完成した。

K-POPの作詞、OST作曲 ── 見えにくかった才能の全貌

2019年にシングル『Feely you』でデビューし、2021年のフルアルバム『20』(全20曲)でその世界観を広げてきたNody Cika。表の活動と同時に、K-POPアイドルグループ公園少女(GWSN)の「I sing(lalala)」作詞、クォン・ウンビの「Time」(ドラマ『キミと僕の警察学校』OST)作曲と、プロデュース面での才能も静かに実績を積み上げてきた。

Faektとの「get a grip」(2025年)、レゲエ/アフロビーツ系クルーMangroove(マングルーヴ)での活動と、ジャンルの壁を意識しない音楽的な好奇心はこれまでの活動にも一貫している。今回フィーチャリングのCIELOもMangrooveのメンバーだ。

東京・ディスクユニオンでのインストアライブ、そして次のアルバムへ

2025年12月には東京・ディスクユニオンJazzTOKYOでプロデューサーJINexらと共演したインストアライブを成功させ、日本のリスナーとの接点も生まれている。「日本の音楽シーン、そしてリスナーの皆さんが多様な音楽を楽しんでいる姿にすっかり魅了された。また良い機会があればぜひ日本へライブをしに行きたい」という彼女のコメントは、単なる社交辞令ではなくリアルな予告として響く。

約6年ぶりとなる2ndフルアルバム『NCSTASY』のリリースは2027年。「ARARIO」はその長い旅の最初の一音だ。韓国のルーツを携えながら、地図のない場所へと踏み出すNody Cikaの新章を、ここから追い続けたい。

Nody Cika「ARARIO(feat. CIELO)」
2026年8月11日リリース
各ストリーミング・プラットフォームにて配信中

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