
ロサンゼルス出身のシンガー/ソングライター/マルチ・インストゥルメンタリスト、JVNAが、新曲「Gravity」を9月18日にリリースした。同時に、10月に新EP『Violet Genesis』を発表することも明らかに。本作はその第一弾シングルとなる。
自らヴォーカルを務め、ソングライティングからプロダクションまでを手がけた「Gravity」は、シネマティックなスケールとエモーショナルなメロディック・ベースが交錯する一曲。JVNAがキャリア初期から育んできたアニメやゲーム音楽からの影響を、現在の表現力で再構築した作品となっている。
暗闇にいる誰かのそばに立つ ── 「Gravity」に込めた想い
「Gravity」が描くのは、世界が崩れていくような苦しみのなかにいる誰かに寄り添い、再び希望へと引き戻そうとする感情だ。
JVNAは楽曲について、「暗い時期を過ごしている誰かのそばにいること」をテーマにした作品だと説明。すべてが崩れ落ちていくように感じている人の隣に立ち、その最も重い瞬間から救い出し、もう一度希望や喜びを見せたいという想いを込めたという。
そのテーマを支えるのは、徐々に重量を増していくプロダクションと、距離の近いヴォーカル。大仰なドラマを演出するのではなく、抑制された歌声と重厚なサウンドデザインによって感情を積み上げ、やがて訪れる解放へと導いていく。
作詞、歌唱、プロダクション、そしてリリースに至るまで、JVNA自身が制作の各工程を担っている点も本作の特徴だ。
新EP『Violet Genesis』で、自らの“原点”を再構築
「Gravity」は、10月にリリース予定のEP『Violet Genesis』の幕開けを告げる楽曲でもある。
JVNA自身が“オリジナル・サウンドへの回帰”と表現する同作では、希望、幻想性、ノスタルジーといった初期作品から続く要素に再びフォーカス。そこへ、これまでの活動を通して磨き上げてきたソングライティング、ヴォーカル、プロダクションの技術を持ち込み、かつての自身のサウンドを現在の視点から作り直していくという。
重厚なサウンドデザイン、映画音楽を思わせるスケール感、そしてアニメやゲームのスコアから受けた影響。「Gravity」から聞こえてくるそれらの要素は、『Violet Genesis』が向かう世界をいち早く示すものとなっている。
クラシックピアノからゲーム音楽、そしてダンスミュージックへ
台湾系の両親のもとロサンゼルスに生まれたJVNAは、6歳からクラシックピアノを学び、その後サンフランシスコ音楽院で映画やゲームのスコアリングについて学んだ。
アニメやゲームから着想を得た初期のリミックス作品がオンラインで注目を集める一方、Twitchでの配信活動を通じてコミュニティを形成。亡き父へのトリビュートとして制作した「I’m With You」のミュージックビデオでは、ファンから1,000ドルのクラウドファンディングを集め、自ら映像制作を指揮した。
2021年には、喪失とそこから立ち上がる力をテーマにしたデビューアルバム『Hope In Chaos』を発表。その後北米ツアーを成功させ、2023年のアルバム『Play With You』では、よりダークなエネルギーと女性としてのエンパワーメントを打ち出した。
さまざまな方向へ自身の音楽性を拡張してきた数年間を経て、再び出発点へ。その“回帰”は、単純に昔のサウンドを再現することではない。過去の自分が夢見ていた音を、現在の自分ならどう鳴らすのか ── 「Gravity」は、そんな『Violet Genesis』の核心を予感させる最初の一曲となっている。

Artist: JVNA
Title: Gravity
Label: Violet Arrow / Create Music Group
Release date: September 18, 2026
