

「離れようとするほど、君にもっと深く惹かれてしまう」。
そんなどうしようもない感情を、静かな夜の空気とともに描き出した一曲が届いた。
福岡を拠点に活動するR&Bシンガー/DJ Lil Summer と、韓国R&Bシーンで注目を集めるプロデューサー JINex がタッグを組み、コラボレーション・シングル「Last Night」を7月15日にリリース。90年代R&Bへのオマージュを感じさせるスロージャムを軸に、日本と韓国、それぞれの感性が美しく交差する作品が誕生した。
手放せない想いを描いた、深夜のスロージャム
「Last Night」は、一度は離れようと決意しながらも、何度傷ついてもなお愛する人を忘れられない——そんな揺れ動く心をテーマにしたR&Bナンバー。
ゆったりと流れるビートの上を、Lil Summerの繊細で温もりあるボーカルが漂い、JINexによるエモーショナルなプロダクションが楽曲全体を包み込む。
90年代のスロージャムを思わせるノスタルジックな質感を持ちながらも、そのサウンドは決して懐古的ではない。現代R&Bならではの余白や繊細な空気感をまといながら、静かに感情を積み重ねていく。
日本語と韓国語、その”響き”が自然に溶け合う
この作品がユニークなのは、日本と韓国、それぞれ異なる環境で活動するアーティスト同士が、一つのストーリーを音楽として完成させたことだ。
言語が違えば、感情のニュアンスも変わる。
しかし「Last Night」では、その違いをあえて消そうとはせず、それぞれの言葉が持つ響きや温度を生かしながら、一つの流れとして自然に共存させている。
国境を越えたコラボレーションでありながら、その距離感を感じさせない自然さこそ、本作最大の魅力と言えるだろう。
次世代R&Bを担うLil Summer
福岡を拠点に活動するLil Summerは、R&BシンガーソングライターでありDJ。
Aaliyah、Erykah Badu、J Dillaらから影響を受け、ネオソウルやヒップホップの要素を柔らかく溶け込ませたサウンドで支持を集めている。
これまでEP『Rojo』『Azul』を発表し、次世代クリエイティブレーベルw.a.uの一員として、grooveman Spot、TOSHIKI HAYASHI(%C)、S.A.R.らとも共演。さらにSUNSET LIVEやBayside Festivalなど大型フェスへの出演を重ね、日本の新世代R&Bシーンを代表する存在へと成長を続けている。
韓国R&Bの現在を映すプロデューサー、JINex
一方のJINexは、韓国R&Bシーンで存在感を高めるプロデューサー。
Ra.D、Bumkey、Summer Soul、The Deep、Mad Clown、チェ・イェナなど、多彩なアーティストとのコラボレーションを重ねながら、自身の作品でも高い評価を獲得してきた。
2023年のアルバム『Butterfly』、そして2025年の『ETERNAL』はいずれも韓国主要メディアから高い評価を受け、「韓国R&Bの新しい才能」として注目を集める存在となっている。
近年は日本でもDisk Unionでのインタビューやライブを行うなど、日本との交流も積極的に展開している。
日韓R&Bシーンをつなぐ、小さくも大きな一歩
「Last Night」は、一曲のコラボレーション以上の意味を持つ作品かもしれない。
近年、ヒップホップやダンスミュージックでは国境を越えた共同制作が当たり前になりつつある一方、R&Bシーンではまだ決して多くはない。
だからこそ、本作は日本と韓国、それぞれのR&Bシーンが自然につながる新しい入口として、大きな可能性を感じさせる。
深夜にそっと寄り添うスロージャムであると同時に、アジアR&Bの未来へ向けた静かなメッセージ。
「Last Night」は、その第一歩となる一曲だ。

Artist : Lil Summer, JINex
Title : Last night
Genre : R&B / Soul
Style / Mood : 90’s Slow Jam · Late-night · Nostalgic
Release date : 2026.07.15
