
創立10年以上。モハヴェ砂漠でのゲリラ的な集まりから始まり、レーベルとなり、フェスティバルとなり、世界規模のファミリーへと育ってきたDesert Heartsが、その原点をそのままタイトルに刻んだ新曲「HTL」を、Desert Hearts Recordsよりリリースした。フィーチャリングにはLA拠点の新鋭Techno Tupacを迎えたこの一曲は、House、Techno、Love ── Deserts Heartsの建国宣言ともいえるマントラを、正真正銘のダンスフロア・ウェポンへと変換してみせる。
うねるベース、催眠的なヴォーカルチャント、4AMの汗
「HTL」の構造に余計なものは何もない。転がり続けるローエンド、繰り返し呪文のように刻まれるヴォーカルチャント、そして深夜4時のダンスフロアだけが纏えるあの特有のエネルギー ── この3つが揃えば、フロアは自ずと動き出す。先のデビュー『California』EPでMikey Lion、Marbs、Lee Reynoldsが正式にひとつのアーティスト名義として歩み始めた「Desert Hearts」というプロダクション・コレクティブの、確固たる第二弾だ。
Mikey LionはBillboardにこう語っている ── 「僕たちはいつも、クルーとして一番強くあれると感じてきた」。その確信が、録音された音楽の中に初めて真正面から現れてきた。
ヒップホップのスウォガーとテック・ハウスが衝突するTechno Tupac
フィーチャリングのTechno TupacはLAを拠点とするDJ/ヴォーカリスト/プロデューサーで、ヒップホップの威風とドライヴィングなテック・ハウス・グルーヴを大胆に交差させる独自のスタンスで急速に頭角を現してきた人物だ。Green Velvet、Tchami、Chris Lorenzoらからのサポートを受け、Dirtybird、South of Saturn、Space Yachtへのリリース、Coachella、Electric Forest、Lightning in a Bottleへの出演と、勢いは止まらない。そのTechno TupacがDesert Heartsの哲学と出会った時、「HTL」という必然の化学反応が起きた。

