8年という時間が、12枚のディスクに結晶した ── ネルソンス&ウィーン・フィル、マーラー交響曲全集BOXが10月23日発売

2018年から2026年。8年間にわたってザルツブルクとウィーンの舞台で積み上げられてきた音楽的な営みが、ひとつのBOXとして完成した。アンドリス・ネルソンスとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるマーラー交響曲全集が、10月23日(金)に日本盤SA-CDハイブリッド仕様でリリースされる。

時代と場所を越えて、魂に直接触れる音楽

「マーラーの音楽は、普遍的な次元で私たちに語りかけると同時に、聴き手一人ひとりと親密で個人的なつながりを築きます。そこから、自分と作曲家、そして音楽との間に、ほとんど神秘的ともいえる結びつきが生まれるのです。それは時代と場所を越え、私たちの魂に直接触れます」 ── ネルソンスのこの言葉が、このプロジェクト全体の性格を最も的確に語っている。

グラミー賞5度受賞という現代最高峰の評価を誇るネルソンスと、マーラー演奏における豊かな歴史と伝統を体内に持つウィーン・フィル。そのふたつが長い時間をかけて向き合い続けた結実として、全10曲は一切のスタジオ補正なしにすべてライヴ録音で収められている。ザルツブルク祝祭大劇場、ウィーン楽友協会大ホール、コンツェルトハウスという名だたる空間で刻まれた瞬間の集積 ── それが12枚のディスクに宿っている。

世界一線のソリスト、名門合唱団が集結

全集を彩る演奏者の顔ぶれは圧倒的だ。ソプラノのクリスティアーネ・カルク、ルーシー・クロウ、メゾ・ソプラノのエカテリーナ・グバノヴァ、テノールのベンヤミン・ブルンス ── いずれも世界の第一線に立つソリストたちが、マーラーの大規模な楽曲に命を吹き込む。

《交響曲第2番》では、バイエルン放送合唱団の圧倒的な存在感。《交響曲第3番》ではウィーン少年合唱団とウィーン楽友協会合唱団、そしてアルトにヴィーブケ・レームクール。そして《交響曲第8番「千人の交響曲」》では、9人のソリストにウィーン楽友協会合唱団、ウィーン・ジングアカデミー、ウィーン少年合唱団が一堂に会するという空前の布陣が実現している。

第9番の深淵から、第10番の絶筆まで

全集の後半、交響曲第9番は2024年8月のザルツブルク公演から、第10番(アダージョ)は2025年8月の録音から。マーラーが死の予感とともに書いた晩年の筆致 ── その研ぎ澄まされた音楽の世界を、ネルソンス&ウィーン・フィルはどのような温度で記録したか。CD12枚という物理的な重さが、聴く前からすでに意味深長だ。

日本盤だけのSA-CDハイブリッド仕様

今回の日本盤は、通常CDとSA-CDの両方で再生できるハイブリッド仕様となっている。SA-CD対応機器では、DSD方式による広い再生帯域と豊かなダイナミックレンジがウィーン・フィルの弦の繊細なニュアンスから「千人の交響曲」の壮大なクライマックスまでを余すことなく再現する。歌詞対訳も付属しており、マーラーの声楽作品を音と言葉の両面から体験できる贅沢な作りだ。

アンドリス・ネルソンス『マーラー:交響曲全集』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:アンドリス・ネルソンス
2026年10月23日(金)発売
品番:UCGG-9262/73〔日本盤のみSA-CDハイブリッド仕様〕
定価:¥24,200(税込)
視聴・購入はこちら:https://Andris-Nelson.lnk.to/MahlerPR

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