
ネット掲示板に書き込まれたひとつの都市伝説が、世界興収188億円を叩き出す現象映画へ ── 。A24製作のスリラー『バックルームズ』が、9月4日(金)より日本全国で公開されることが決定した。あわせてロング予告編とポスタービジュアル2種が解禁された。
16歳のYouTube動画が映画史を書き換えるまで
監督のケイン・パーソンズは現在21歳。16歳のときに投稿したYouTube短編「The Backrooms (Found Footage)」はネット上で伝説的な存在となり、17歳で映画化を企画、19歳でクランクイン。そうして生まれた長編監督デビュー作が、5月29日の全米公開初週末に興収8,100万ドル(約129億円)を突破。前週公開の『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』を超えて初週全米1位を獲得し、世界44か国でも初登場1位(Box Office Mojo調べ、6月24日時点)を記録した。
パーソンズは全米・世界興収ランキング双方で1位を手にした”史上最年少監督”となり、オリジナル・ホラー作品および新人監督の長編デビュー作という2つのカテゴリーでも北米初週末興収の歴代1位を樹立。YouTubeから生まれたクリエイターが映画史を更新するという、前代未聞の快挙を成し遂げた。
都市伝説が社会現象へ ── 「バックルームズ現象」の全貌
この映画の異様な熱狂は、スクリーンの外にまで波及している。マクドナルドはBackrooms内に店舗が出現する不思議な映像を公開し話題を呼び、バーガーキング、マウンテンデュー、IKEAカナダはそれぞれ自社商品をBackrooms空間に紛れ込ませた投稿を展開。米国アカデミー賞公式アカウントも”リミナルスペース”をテーマにした特別映像を本作とともに公開した。SNSでは黄色い空間を再現した無数のパロディや考察が飛び交い、かつて掲示板の書き込みに過ぎなかった都市伝説は、大企業すらも巻き込む社会現象へと拡大した。
どこまでも続く黄色い部屋、その先にあるもの
舞台となるのは”Backrooms”と呼ばれる異空間 ── 黄色い壁紙が果てしなく続く廊下、終わりのない迷路、意味を失った設置物たち。「現実の裏側」へと外れ落ちてしまったとき、人は何を見るのか。
ロング予告は、家具店の店主クラーク(キウェテル・イジョフォー)が店内の”あるはずのない隙間”を発見する場面から始まる。どこからともなく流れる断片的なアナウンス、防護服の男たち、床に埋め込まれた謎の置物 ── その空間にたしかに存在する”何か”が、少しずつ輪郭を現していく。セラピストのメアリー(レナーテ・レインスヴェ)を巻き込みながら物語は加速し、観る者を出口のない悪夢へと引き込んでいく。
批評家からの反応も鮮烈だ。エドガー・ライトは「催眠にかかったような感覚を覚えさせる、純粋に心地よい作品」と評し、スティーブン・スピルバーグもポッドキャストでパーソンズの名を次代を担う新人として挙げた。GUARDIANは「ジャンル映画の常識を覆す」、DEADLINEは「頭から離れなくなる」と絶賛している。

作品情報
監督:ケイン・パーソンズ 出演:キウェテル・イジョフォー、レナーテ・レインスヴェ、マーク・デュプラス、フィン・ベネット 2026年/アメリカ/110分 配給:ハピネットファントム・スタジオ
9月4日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
