
日本語ラップシーンの第一人者として独自の美学を築いてきたKREVAと、デザイナー中嶋峻太率いるALMOSTBLACKが再びタッグを組む。
2025年に実現したコラボレーションが大きな反響を呼んだ両者が、2026年6月18日、新たに〈GHOST ALMOSTBLACK〉ラインとのコラボレーションコレクションを発表。音楽、ファッション、アートの境界を横断する全10型のカプセルコレクションが誕生した。
ゴーストアーミーと忍者、その精神を現代に再解釈
今回のベースとなる〈GHOST ALMOSTBLACK〉は、第二次世界大戦中に実在した米軍特殊部隊「Ghost Army」から着想を得たライン。
アーティストやデザイナーが多く所属し、偽装工作や音響演出によって敵を攪乱した彼らの存在と、日本古来の知略と技術を象徴する“忍”の精神を融合。そこから導き出されたのは、身体を包み込むマントのようなシルエットと、都市生活に適応する機能性を兼ね備えたウェア群だった。
アメリカ軍のミリタリー要素と日本の忍者文化という、一見遠い二つの文化圏を接続しながら、現代的なユーティリティウェアとして再構築している。
KREVAの実体験から生まれた“裾スラーズ”
今回のコレクションを象徴するアイテムのひとつが「WOVEN TWO TUCK NINJA WIDE PANTS」。
最大の特徴は、裾部分に施された独創的なギミック「Edge Saver(エッジセーバー)」だ。
発想の源となったのは、KREVAが長年履き込んだデニム。擦り切れた裾の輪っか部分に偶然足が引っかかり、パンツが地面に擦れなくなったという日常の発見をデザインへ昇華した。
機能性と遊び心が共存するディテールは、単なるファッションアイテムではなく、KREVA自身のライフスタイルから生まれたプロダクトと言えるだろう。






“陰をつくる”ための現代的な陣笠
もうひとつ注目したいのが「JINGASA HAT」。
日本の伝統的な菅笠をベースに、都市生活者のためのハットとして再解釈されたアイテムだ。
年々過酷になる日本の夏に対し、「帽子で陰をつくりたい」というKREVAのアイデアからスタートした本作は、高通気性、撥水性、遮熱性、UVカット性能を備えた機能素材を採用。伝統とテクノロジーが自然に融合している。






加藤泉が参加する異色のトリプルコラボレーション
今回のプロジェクトをさらに特別なものにしているのが、現代美術家 加藤泉 の参加だ。
世界各地の美術館や国際展で高く評価される加藤が手がけたオリジナルロゴは、まるでゴーストや忍者のようにアイテムの中へ密やかに潜んでいる。
音楽を担うKREVA、ファッションを担うALMOSTBLACK、そしてアートを担う加藤泉。
それぞれの領域で独自の表現を追求してきた三者が交差することで、本コレクションは単なるアパレル企画を超えた文化的プロジェクトへと昇華している。






服ではなく、思想を纏うために
高機能素材、ミリタリーの知恵、日本的な造形感覚、そしてストリートカルチャー。
今回のコレクションに共通しているのは、「目立つための服」ではなく、「生き抜くための服」という思想だ。
KREVAが音楽で積み重ねてきた探究心と、ALMOSTBLACKが追求する機能美。その両者が交差した今回のプロジェクトは、都市を生きる現代人のための新たなユニフォームとして強い存在感を放っている。
2026年6月18日、音楽・ファッション・アートの境界線は、再び曖昧になる。





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