
アシッド、テクノ、ハード、アフロビーツ、そしてブラジルのファンク ── それらをすべて同じ鍋に放り込み、誰も聴いたことのない何かに変えてしまう男がいる。ブラジル・エスピリトサント州カピシャバ出身のDJ/プロデューサー、Adame DJ。ヨーロッパの夏の夜をすでに何度も席巻し、2025年にはSpotify Brazilの編集チームから「年間ベスト曲」ノミネートも受けた彼が、いま世界の電子音楽シーンで最も熱い名前のひとつになりつつある。
PinkPantheressへのリミックスから、Boys Noize契約まで
Adame DJの名を世界に知らしめたきっかけのひとつは、英国のアーティストPinkPantheressの「Stars」を、DJ Caio Princeとともに手がけたリミックスだ。現在すでに160万回以上のストリーム再生を記録し、ソロトラック「Conflito」も140万回超と快走中。d.silvestreとのコラボレーション「A Sacanagem Começou」はSpotify Brazilが選ぶ2025年ベスト楽曲のひとつに選出され、50万回以上を記録した。月間リスナー数は現在25万人を超える。
そしてその才能は、ドイツの名門プロデューサーBoys Noizeの目にも留まった。Adame DJはBoys Noizeのレーベルと契約し、新作リリースの拠点をそこに据えている。









ブラジルのジャングルとベルリンの地下室が、同じビートで繋がる
Adame DJのサウンドを一言で説明するなら「電子音楽ポピュラー・ブラジル(MEPB)の錬金術」だ。アシッドとテクノのロウなエネルギー、アフロビーツのグルーヴ、そしてブルシャリア、リトマーダ、カピシャバと多彩な顔を持つブラジリアン・ファンク ── これらが固有の化学反応を起こし、どのジャンルにも収まらない彼だけのサウンドを生み出す。ブラジル国内ではFestival Submundo 808で1万人以上を動員。ヨーロッパでは2度のツアーを完遂し、ロンドン、パリ、マドリード、ポルト、リスボン、ベルリンの夜をホームグラウンドにしつつある。
コレクティブ「Humildes」 ── 次の世代を育てる場所
Adame DJはソロアーティストとしての活動に加え、アンダーグラウンド・コレクティブ「Humildes」の創設者のひとりでもある。新たな名前をシーンに送り出すことを目的に、共同制作プロジェクトを通じてブラジリアン・エレクトロニック・ミュージックの多様性を発信し続けており、すでにVol.1からVol.3まで複数のコラボレーション作品を世に出してきた。
自らが世界に出て行くだけでなく、次の才能が出て行くための扉も開き続けているところに、Adame DJというアーティストの本当の大きさが見える。

Adame DJ LP “Músicas para Ouvir no After” which will be released on June 26th on ONES and ZEROS.
