アルゼンチンから届いた、3人の声が紡ぐ新しいフォルクローレ ── 新鋭トリオTRÍADA、変容と再生を描くデビュー作『EXUVIA』を発表

©︎Mateo Flossdorf

アルゼンチン・ブエノスアイレスを拠点に活動する新鋭トリオ、TRÍADA(トリアーダ)が、デビュー・アルバム『EXUVIA』を2026年10月23日にVerve Records/Mercury Recordsからリリースした。ボサ・ノヴァ、タンゴ、カンドンベ、チャカレーラといった南米音楽の豊かな伝統を背景に、繊細なハーモニーと現代的な感性を融合させた全11曲。これまでカヴァーを中心に注目を集めてきた3人が、本格的なオリジナル楽曲の制作へと踏み出した意欲作だ。アルバムタイトルが意味するのは「脱皮」。友情から生まれた音楽が、ひとつの新しい表現へと生まれ変わる瞬間が刻まれている。

3つの声がひとつになる ── ブエノスアイレス発の新世代トリオ

TRÍADAは、パーカッションとヴォーカルを担当するディアメ・スピナ、ギターのアイル・レイノソ、ヴォーカルのジュリア・ペルコウィッツによる3人組。

グループ名は、3つの音が重なってひとつの和音を形成する音楽用語「トライアド」に由来する。異なる個性を持つ3人が、まるで姉妹のような親密さで音楽を紡ぐ姿勢を象徴した名前だ。

彼女たちの出会いは、ブエノスアイレスの芸術高校時代にまで遡る。放課後に集まり、ジョアン・ジルベルトの「O Pato」をはじめとするボサ・ノヴァの名曲を演奏。その様子を撮影した動画をSNSに投稿すると、200万回を超える再生を記録し、国内外から注目を集めるようになった。

その後、「O Pato」を初の正式リリースとして発表。デビューEP『De Versiones y Alma』は、SPIN、HOLA!、Remezclaなどの海外メディアからも評価され、ラテン音楽の伝統を現代的な感性で表現する新世代アーティストとして存在感を高めていった。

「これは誕生であり、脱皮でもある」 ── 初のオリジナル作品に込めた変化

デビュー・アルバムのタイトル『EXUVIA』は、動物が成長の過程で脱ぎ捨てる古い皮、すなわち「脱皮」に由来する。これまで既存の楽曲を独自のアレンジで演奏してきたTRÍADAにとって、本作はオリジナル楽曲の作曲と演奏に本格的に取り組んだ重要な転換点となる。

メンバーはアルバムについて、次のように語っている。

「これは“誕生”です。変容のプロセスであり、TRÍADAが脱ぎ捨てていく皮でもあります」

全11曲を通じて描かれるのは、感情的な成熟と、人生のある段階から次の段階へと移り変わっていく過程。タイトルが示す変容というテーマは、彼女たち自身のアーティストとしての成長とも重なっている。

単にカヴァーからオリジナルへと制作の軸を移しただけではない。これまで育んできた3人の音楽的な結びつきを、自分たち自身の言葉とメロディによって表現する新たな挑戦でもある。

ボサ・ノヴァ、タンゴ、カンドンベ ── 南米の伝統を現代のポップスへ

本作のプロデュースには、Brazilian Girls、Nathy Peluso、Siddhartaらとの仕事で知られるDidi Gutmanが参加した。

アルバムでは、ボサ・ノヴァの柔らかなグルーヴ、タンゴの情緒、ウルグアイにルーツを持つカンドンベのリズム、そしてアルゼンチンの伝統的な舞踊音楽であるチャカレーラなど、南米の多彩な音楽的要素を取り入れている。

そこにアコースティックな楽器の響きと、3人の繊細なヴォーカル・ハーモニーを重ねることで、伝統音楽と現代のインディー・ポップが自然に交差するサウンドを生み出した。

先行シングルとして発表された「Clara」では、パーカッシヴなリズムを前面に押し出したアプローチを披露。一方、スペインのラッパーC. Tanganaによる「Un Veneno」のカヴァーでは、タンゴを思わせるギターとミロンガのリズムを取り入れ、報われない愛を描いた原曲を独自の解釈で再構築している。

同曲は、米レコーディング・アカデミーによる映像シリーズ「ReImagined」でも披露された。

ラテン音楽の新しい世代が描く、フォルクローレの未来

TRÍADAの音楽には、ジョアン・ジルベルトをはじめ、アルゼンチン・ロックの重要人物スピネッタや、ウルグアイのシンガーソングライター、グスタボ・ペーニャらに通じる音楽的な奥行きが感じられる。

その一方で、チン・ベルナルデス、リアン・ラ・ハヴァス、リタ・パイエスらに代表される、アコースティックな音楽と現代的なポップスを結びつける新しい潮流とも共鳴している。

ボサ・ノヴァ、フォーク、ジャズ、ソウル、インディー・ポップ。さまざまなジャンルを横断しながらも、彼女たちの音楽の中心にあるのは、3人の声と演奏が生み出す親密な空気感だ。

近年、ラテン音楽が世界的な広がりを見せるなか、TRÍADAが提示するのは、ダンスフロアを熱狂させるビートとは異なる、アコースティックな表現の可能性である。

伝統を保存するのではなく、そこに新しい感性を吹き込み、現在進行形の音楽として響かせること。

『EXUVIA』は、そんな新世代のアルゼンチン音楽が持つ豊かさと可能性を伝える作品だ。3人の友情から始まった小さな音楽の輪が、国境を越えて広がっていく。その新たな物語が、いま幕を開けた。

RELEASE INFORMATION

TRÍADA(トリアーダ)

Debut Album『EXUVIA』

リリース日:2026年10月23日

レーベル:Verve Records / Mercury Records

TRACKLIST

  1. Silencio
  2. Clara
  3. Riéndose de la Melancolía
  4. Amarme
  5. Incendiada
  6. Un Veneno
  7. Manos de Sal
  8. Voy A Dejar de Venir
  9. Noctámbula
  10. Mañaka
  11. Tríada

関連リンク

配信・購入:https://triada.lnk.to/AL_ExuviaPR

日本公式サイト:https://www.universal-music.co.jp/triada/

Instagram:https://www.instagram.com/___triada/

TikTok:https://www.tiktok.com/@_triada

YouTube:https://www.youtube.com/@_triada

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