あなたじゃないなら、何の意味があるの ── マヤ・デライラ、ロンドンの今を映した「ビーン・ヒア・ビフォア」でネオソウルの新章を刻む

フジロックのグリーンステージでヴルフペックと並んだあの夏から、マヤ・デライラは確実に次の場所へと歩みを進めている。ブリット・スクール出身、ブルーノート所属、SNS合計フォロワー100万超のロンドン出身シンガーソングライター/ギタリストが、ニュー・シングル「ビーン・ヒア・ビフォア」をリリースした。来年リリース予定のEP『Clementine』からの先行曲となるこの一曲は、デビュー・アルバム『ロング・ウェイ・ラウンド』とはひと味違う、新たな挑戦の顔を持っている。

ダークで生意気な、自分を愛するための音楽

「この曲は、あなたの足を引っ張っているパートナーへのメッセージ。ダークで生意気なサウンドで、『あなたじゃないなら、何の意味があるの? さっさと切り捨ててしまおう』というメッセージがしっくりくるようにしたかった。自分を愛すること、そして自分にはもっとふさわしい相手がいると自覚することの大切さを伝えているの」 ── マヤ自身のコメントが、楽曲の核心を一切ぼかさずに語る。

長年のコラボレーターであるアキーロとの共同制作で「本当にあっという間に書き上がった」という「ビーン・ヒア・ビフォア」は、冒頭のギター・フレーズが自然に浮かんだ瞬間から形が決まった。シンガーソングライター的なアプローチを前面に出したアルバムとは打って変わって、現在のロンドン音楽シーンの熱量と彼女自身の変化がそのままサウンドになっている。ロンドンのスタジオで様々な実験を重ねた末に辿り着いた、その瞬間にしかない音だ。

アデルとエイミーの道を歩んだ学校から、ブルーノートへ

マヤ・デライラのプロフィールを追うと、その密度に目が眩む。北ロンドン出身、アデルやエイミー・ワインハウスが学んだ名門ブリット・スクール卒業。TikTokのギター動画が火付け役となり、2022年にブルーノート/キャピトルと契約。『ブルーノート・リイマジンドII』にはニール・ヤングの「ハーヴェスト・ムーン」のカヴァーで参加し、Fender Next 2024にも選出。ショーン・メンデス、ジェイムス・ベイ、メーガン・トレイナー、サム・ヘンショウからの支持を集め、2025年3月にデビュー・アルバムをリリースして即フジロックのグリーンステージへ ── いまやシーン最注目株と称される彼女が、その信頼に応えるどころかさらに先を見せてきた。

トム・ミッシュを想起させるギター・スタイルとR&B/ソウルをオーガニックなポップへと変換するセンスは健在のまま、「ビーン・ヒア・ビフォア」では従来よりエッジの立ったサウンドと、より直截なメッセージが加わった。EP『Clementine』の全貌が待ち遠しい。

マヤ・デライラ「ビーン・ヒア・ビフォア」
2026年10月23日配信リリース
https://Maya-Delilah.lnk.to/BEENHEREBEFOREPR

Maya Delilah

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