
世界250万人を動員した『ダンサー イン Paris』のセドリック・クラピッシュ監督が、長年温め続けてきた夢の題材 ── 19世紀末パリの映像化——にいよいよ挑んだ。モネ没後100年の2026年、9月18日より日本公開を迎える映画『モネと時間旅行』から、ベル・エポックの魅力あふれる衣装写真5点が解禁された。
「ル・トラン・ブルー」で再現された、美しき時代のパリ
解禁されたシーン写真の舞台は、現在もリヨン駅構内で営業を続ける1901年創業の名店「ル・トラン・ブルー」。ベル・エポック様式の華麗な装飾、天井を彩るフレスコ画、きらびやかなシャンデリアに包まれたその空間は、まるごと19世紀末パリの夢のように再現されている。
そこに登場するのは、ノルマンディーからパリへやって来たばかりの女性アデル。コルセットで細く絞ったウエストに胸元とヒップを強調した優美なシルエット、アール・ヌーヴォーの曲線美を感じさせる繊細なレースとフリル、羽飾り付きの大きな帽子 ── ベル・エポックという時代の美意識を体現した装いで、20年ぶりに再会した母と語り合う場面が切り取られている。

一枚の絵画と、閉ざされた屋敷の謎
物語の始まりはパリ。恋と仕事に悩みながら祖父と暮らすセブのもとに、ある日見知らぬ親族一同が集められる。先祖アデルが遺したノルマンディーの草原に佇む古い屋敷を、土地開発のために売ってほしいというのだ。1944年から閉ざされたままのその屋敷で発見されたのは、白いドレス姿の女性を描いた印象派らしき一枚の絵画 ── 。謎の女性アデルとは誰か。絵の作者とモデルはいったい誰なのか。
現代パリと19世紀ベル・エポックの二つの時代が交差しながら、家族の秘密と人生の輝きが少しずつ解き明かされていく。


モネ、ルノワール、ナダール ── 実在の芸術家たちが物語を彩る
モネ没後100年のメモリアルイヤーに届くこの映画には、クロード・モネをはじめルノワール、セザンヌ、写真家フェリックス・ナダール、作家ヴィクトル・ユゴーといった実在の芸術家たちが次々と登場する。オルセー美術館、オランジュリー美術館、クロード・モネ「睡蓮の庭」など印象派の聖地も物語を豊かに彩る。
「1900年頃のパリを舞台にした作品を以前から撮りたいと願っていました。20世紀を形づくるさまざまなものが発明され、社会全体が大きく変化し始めた時代。当時の衣装、装飾、美学、そして世紀末特有の空気、そのすべてに魅力を感じています」——クラピッシュ監督のその言葉通り、この映画はひとつの時代への深い愛から生まれた作品だ。

『モネと時間旅行』
監督・脚本:セドリック・クラピッシュ
出演:スザンヌ・ランドン、アブラム・ヴァプレ、ヴァンサン・マケーニュ、セシル・ドゥ・フランスほか
2025年/フランス/126分 配給:セテラ・インターナショナル
9月18日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほかロードショー
