
「BACKROOMS」というコンセプトをご存知だろうか。現実の壁をすり抜けてしまうと突然現れる、蛍光灯の明滅する無限の廊下。インターネットで生まれ、今や映画になったあの幻想が、音楽という形で立ち現れた。Academy Award受賞者Chiwetel EjioforとRenate Reinsve主演によるA24の最新作『BACKROOMS』(5月29日全米公開)の公開を前に、グラミー賞ノミネートの独立系アーティスト・プロデューサーInstupendoによる全長DJミックス『Instupendo | Live From The Backrooms』がApple Musicにて配信開始となった。
SOPHIEとBurialとThis Mortal Coilが、同じ廊下を歩く
32曲のトラックリストを眺めるだけで、このミックスが何を目指しているかがわかる。SOPHIE、Burial、This Mortal Coil、Suicide、Air France、David Wise ── アンビエント、ドリームポップ、実験的エレクトロニクス、アンダーグラウンド・ダンスミュージックが時間と文脈を超えて混ざり合い、さらにInstupendo自身のオリジナルおよび未発表録音が随所に挿入される。David Crosbyのライヴテイクで幕を開け、Hans-Joachim Roedeliusの幽玄な演奏を経て、高田雅史の「Setting Sun Opening」まで辿り着く旅路は、リスト上では単なる選曲に見えても、ミックスとして聴けば確かに「別の場所」への片道切符になっている。
Instupendoの音楽はかねてから「恍惚と内省的な憂鬱が共存する」「正統ではない共鳴のシームレスな融合」「万華鏡的であると同時にミニマリスティック」と評されてきた。そのセンスが、映画『BACKROOMS』の世界観を音響的に拡張するという仕事に完璧にはまった。
A24とApple Musicが初めて手を結んだ瞬間
今回のリリースは、A24 MusicとApple Music DJ Mixプログラムの初コラボレーションという点でも歴史的だ。映画スタジオが音楽プラットフォームと組み、映画の世界観を没入型の音響体験として拡張する ── この試みは、今後のエンターテインメント×音楽の新たなモデルになりうる。映像版はA24のYouTubeチャンネルでも同時公開されており、視聴覚の両方からBackroomsの世界に入ることができる。
Apple Musicで聴く / YouTubeで映像版を観る

マンチェスターのフロアが、世界の耳に繋がる夜 ── The Warehouse Project × Apple Music Club Live、20周年の秋へ
2006年、ボディントンズ・ストレンジウェイズ・ブルワリーの薄暗い空間から始まった。あれから20年、The Warehouse Project(WHP)はStora Streetを経てDepot Mayfieldへと場所を移しながら、マンチェスターという都市のダンスフロアを世界地図に刻んできた。そのWHPが創立20周年を迎える2026年秋シーズンに、Apple Musicの新ライブ配信シリーズClub Liveとのパートナーシップを発表した。
マンチェスターのダンスフロアが、リアルタイムで世界に届く
2026年9月18日(金)に開幕するWHP20周年シーズンの中から、選ばれた公演のライブ配信がApple Music Clubラジオで無料で提供される。Bonobo、Four Tet、Sonny Fodera、Disclosure、Jazzy、salute、Goldie B2B Special Request、Interplanetary Criminal b2B Bakeyといった過去の名演はすでにApple Musicでスペイシャルオーディオにて配信中。今シーズンのライブセットも配信後にオンデマンドで順次聴けるようになる。
WHP側のMark Abbottはこう語る ── 「20周年というマイルストーンを祝いながら、WHPの体験をマンチェスターの外へ、世界中のオーディエンスへと届けられることを誇りに思う。地元の才能とグローバルなアーティストの両方を、これからも世界に発信していきたい」。
ライセンスの壁を越えた、クラブカルチャーの新インフラ
Club LiveはEDC Las Vegasとの初開催に続く第二弾として、WHP20周年シーズンからスタートする。Apple MusicのDJ Mixプログラムとシャザムの楽曲識別技術を組み合わせることで、ライブDJセットのクリアランス・トラッキング・収益化を大規模に実現するこの仕組みは、ダンスミュージックのライブ配信に長年ついて回ってきた著作権問題への実践的な答えだ。
Apple MusicのダンスミュージックグローバルヘッドのStephen Campbellはこう語る ── 「The Warehouse Projectは20年間、アーティストとファンにとっての決定的な瞬間を創り出してきた。Club Liveへの参加は、世界で最も影響力あるダンスミュージック機関のひとつを讃え、そのエネルギーをリアルタイムで世界中のファンに届けるという私たちのビジョンの自然な延長だ」。
マンチェスターのフロアで起きていることが、今夜、世界中の耳に届く——その夢が、今秋ついに現実になる。
Tune in for free on Apple Music Club radio to access the livestream from selected shows during The Warehouse Project’s 20th anniversary season here.
Watch an exclusive new short film celebrating 20 years of The Warehouse Project on Apple Music here.
Live DJ mixes are also available on demand in Spatial Audio with an Apple Music subscription here.
