
ベルリンのプラネタリウム空間から生まれた音楽が、私たちのリスニング体験を書き換える。Discovery ZoneことJJ Weihlによるニュー・アルバム『Library Copy Do Not Remove』が、RVNG Intl.より2026年5月15日にリリースされる。先行シングル「Dusk」も映像作品とともに公開され、さらに6月には待望の初来日公演も決定した。
プラネタリウム発、49スピーカーの三次元音響
本作は、ベルリンのZeiss-Groß Planetariumのために制作された空間音響作品を起点としている。49台のスピーカーによるアンビソニックス環境で構想されたサウンドは、従来の“左右”という概念を超え、全方向から立ち上がる三次元的な音響体験を前提に設計された。
今回のアルバム化にあたっては、その立体的な音像をステレオへと再構築。日常的なリスニング環境でも体験可能な形へと翻訳されているが、その奥行きと空間性は失われていない。
自然とテクノロジーが交差する“新しい神話”
『Library Copy Do Not Remove』が描くのは、単なるデジタル世界ではない。自然とテクノロジー、現実とシミュレーション、物質と非物質 ── それらを対立ではなく“相互に生成し合う関係”として捉え、そのあわいに宿る意識や神秘をすくい上げていく。
それは、現代における“神話の再定義”とも言える試みだ。情報、宇宙、知覚が絡み合い、ひとつの流動的な世界像として立ち上がる。
先行曲「Dusk」が示す没入の入り口
先行シングル「Dusk」は、本作のエッセンスを象徴するトラック。螺旋を描くように展開するベースとシンセ、遠くから呼びかけ合うようなヴォイス、そして夕暮れを追いかけるビート。
それらが交差することで、デジタル空間に浮かぶ“束の間の天体現象”のような音像が現れる。映像を手がけたMark Dorfのビジュアルもまた、現実と仮想がシームレスに接続される現代的な知覚を鋭く可視化している。
ボルヘスからケプラーまで──知の系譜を横断する音楽
本作は、Jorge Luis BorgesやJohannes Keplerといった思想家・科学者の影響も色濃い。無限図書館、ビッグバン、データの海 ── それらのモチーフは、音として再構築され、現実と知覚の境界を揺さぶる。
ビッグバンの音響モデルがヴォコーダーを通じて“デジタル創世神話”へと変換されるなど、科学と詩的想像力が交差する瞬間が随所に現れる。
初来日公演、東京で体験する“音の宇宙”
そして本作のリリースにあわせ、6月には東京・下北沢SPREADでの初来日公演も決定。スペシャルゲストにはdip in the poolが出演する。
プラネタリウム規模の音響体験をどのようにライブ空間へと変換するのか。その試み自体が、Discovery Zoneの表現の核心に触れる機会となるはずだ。

“現実”を再定義するリスニング体験
『Library Copy Do Not Remove』は、未来的なサウンドでありながら、どこか古代的な真理を響かせる作品でもある。
私たちが認識する“現実”そのものが構築されたものであり、たとえそれがシミュレーションであったとしても、なお大きな自然の中に包まれている ── そんな逆説を静かに提示する。
音楽、科学、哲学、そして神話。そのすべてを横断しながら、Discovery Zoneは“聴く宇宙”の新たな地平を切り開いている。

Artist: Discovery Zone
Title: Library Copy Do Not Remove
Label: PLANCHA / RVNG Intl.
Cat#: ARTPL-258
Format: CD / Digital
Release Date: 2026.05.15
Price(CD): 2,200 yen + tax
※日本独自CD化
※解説・歌詞・対訳付き予定
