
ダークで催眠的なサウンドで唯一無二の世界を築いてきたREZZが、新作EP『A Shift In Perspective』をリリースした。自身のレーベルHypnoVizionから発表された本作は、その名の通り“視点の変化”をテーマに、彼女の音楽性を新たなフェーズへと押し進める重要作となっている。
よりダークに、より鋭く進化するサウンド
『A Shift In Perspective』で提示されるのは、これまでのREZZ像を踏まえながらも一歩踏み込んだ音像だ。重厚な低音とミニマルな空間設計、そして緊張感を孕んだリズム構築。音と音の“間”が推進力となり、楽曲は静かに、しかし確実にピークへと向かっていく。
メロディックな瞬間と歪んだリズムが交錯する構成は、どこかシネマティックで、聴き手を異質な没入体験へと導く。
“今の自分”を刻む6つの断片
本作の6曲はすべて、過去ではなく“現在のREZZ”を映し出す鏡として機能している。
Limbo Sliceとの共作「Circuit」は、これまでのスタイルからの明確な逸脱を感じさせるスピード感あるトラック。Streetfeverを迎えた「CAUTION」は、より意志的で輪郭のはっきりした構築が印象的だ。
また「Hysteria」では、ピアノの短いフレーズが差し込まれることで、一瞬の静寂と揺らぎを生み出し、その後の不均質なグルーヴへと繋がっていく。先行曲「SICK FUCK」は、本作全体の転換点として、より研ぎ澄まされたREZZ像を象徴する存在だ。
“どう見られるか”をデザインするという思想
タイトルに込められたのは、「私たちは他者の視点を変えることができる」という思想。ファッションやアート、言動を通して世界との関係性を再定義できるという考え方が、本作の根底に流れている。
その意識はサウンドにも反映されており、これまでの延長線ではなく、自らの意思で“どう在りたいか”を提示する作品として成立している。
2026年の加速を告げる一作
本作は、ツアーやオーディオビジュアルプロジェクトを経て進化を続けるREZZの現在を切り取ったものでもある。出演を控えるCoachella Music and Arts Festivalや、今後の大規模公演へと繋がる流れの中で、このEPは明確なターニングポイントとして位置付けられるだろう。
“視点のシフト”は、単なるコンセプトではない。
それは音のあり方そのものを更新する行為であり、REZZが次に進むための意思表示だ。

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