制約ゼロのセッションが生んだ衝動 ── Dirtybirdがブラジルから放つ新章『No Rules』

USハウス/テクノの異端児レーベルDirtybirdが、新たな創造のフィールドとして展開する〈Flight Week〉シリーズ。その国際版となる“Flight Week Brazil”が始動し、第一弾リリースとしてブラジルのデュオBadComppanyによる2曲入りEP『No Rules』がドロップされた。

ベロオリゾンチで生まれた“予測不能なグルーヴ”

本作は、ブラジル・ベロオリゾンチで行われたライティングキャンプから誕生したもの。セッション特有の即興性と偶発性がそのままパッケージされたような、フレッシュなエネルギーに満ちている。

Breno Mirandaをフィーチャーした「WTF」は、パンチの効いたヴォーカルフックと低域のドライブが直撃するフロアチューン。一方の「Loco」は、より実験的なリズム構築で、自由度の高いセッションから生まれたパーカッシブな遊び心を前面に押し出す。

Breno Miranda

ヒップホップとクラブの交差点に立つデュオ

BadComppanyは、ヒップホップ・シーンでキャリアを積んできたDJ Zeuと、新鋭プロデューサーRaphael Cordosoによるプロジェクト。クラシックなヒップホップの感覚と現代的なエレクトロニック・サウンドを融合させるスタイルで注目を集めてきた。

2024年のデビュー以降、着実に存在感を高め、昨年にはDirtybirdからのEPでレーベルデビュー。今回の『No Rules』は、その進化形とも言える作品だ。

“Flight Week”が生むグローバルな化学反応

〈Flight Week〉は、アーティスト同士の共創を軸に、コミュニティと創造性を結びつけるDirtybirdのプロジェクト。サンフランシスコでの初開催を経て、ブラジル版ではローカルシーンとの接続をさらに強化した。

ベロオリゾンチでの制作キャンプに加え、サンパウロやレシフェなど各都市でのクラブイベントも展開。地域ごとの音楽文化を吸収しながら、新たなサウンドを生み出す場として機能している。

ブラジルから世界へ拡張するビート

『No Rules』はタイトル通り、ジャンルやフォーマットに縛られない自由な発想から生まれた作品だ。その背後には、国境を越えたコラボレーションと、現場でのリアルな化学反応がある。

ローカルとグローバル、ヒップホップとハウス、計算と偶然。そのすべてが交差する瞬間を切り取ったこのEPは、Dirtybirdの進化を示す新たなマイルストーンとなるだろう。

Buy/Stream No Rules
https://dirtybirdrecs.ffm.to/norules

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