COLUMN– category –
-
[妄想コラム]未来は踊る──50年後のアニクラが切り拓く音と物語の祭典
序章:アニソンがクラブを変える アニメソング、通称アニソンは、もはや日本のポップカルチャーを象徴する存在である。『残酷な天使のテーゼ』や『紅蓮華』が国境を超えて歌われ、YouTube上には数千万回再生の動画が並ぶ現状は、もはや一ジャンルを超えた... -
[響き合うコーヒーと音楽の世界]第11回:デカフェ
こんにちは、リトル・パウです。「コーヒーと音楽」テーマにした本連載、今回も前回の「エスプレッソ」に続きコーヒーの楽しみ方をご提案したいと思います。 主役は、デカフェ。カフェインを気にされる方だけでなく、心からリラックスしたい夜の時間にぴっ... -
[音の地球儀]第14回 ── ロマ(ジプシー):放浪の調べとヨーロッパの周縁
民族音楽は、その土地の暮らしや風土、信仰、歴史を音に刻み込んだ、人類の“声”である。電子音が世界を席巻する今もなお、世界各地には太鼓や笛、声と手拍子だけで継承されてきた音楽文化が息づいている。この連載では、アフリカのサバンナからアジアの山... -
[妄想コラム]バンドなき世界──孤高の音楽史の妄想
序章:バンドという偶然が消えた世界 もし、20世紀の音楽史から「バンド」という概念が消えていたら、世界はどんな音楽で満たされていたのか。私たちが知るロックやジャズの群像的熱狂は存在せず、すべては個人の技巧と表現力に収れんしていたに違いない。... -
[連載][連載]火を奏でた男──ジミ・ヘンドリックス、音楽という革命 第2回:ジミ、ロンドンで神話になる──エクスペリエンスの誕生と世界の驚愕
1966年秋、ひとりの黒人ギタリストがアメリカからロンドンへと渡った。その男がたった数ヶ月で「ロックの神話」を書き換えるなど、誰が予想できただろう。 ジミ・ヘンドリックス──この名前が世界を席巻するきっかけとなったのは、間違いなくイギリスだった... -
[響き合うコーヒーと音楽の世界]第10回:エスプレッソ
こんにちは、リトル・パウです。本連載も、ついに第10回を迎えました。ここまでの、さまざまな産地の豆を巡る旅はいかがでしたか? 今回は少し趣向を変えて、豆ではなく淹れ方に注目します。旅の目的地は、コーヒー文化を深く愛し、独自のスタイルを築き上... -
[妄想コラム]2125年のサウンドスケープ──人類が出会う未来音楽のかたち
音楽は100年後も「音楽」と呼べるのか 100年前の1925年を思い浮かべてみるとよい。当時の大衆音楽といえば、ジャズが世界を席巻し始め、ラジオ放送が家庭に普及しつつあった時代である。そこから100年後の現代2025年、音楽はインターネットとストリーミン... -
[音楽語源探偵団]Vol.14:音を“持ち上げる”という革命 ── チョーキングの誕生と進化
ギター奏者にとって「チョーキング(string bending)」は、もっとも感情を伝えやすい技法のひとつである。音を押し上げ、唸らせ、時には泣かせるような表現が、指先のほんのわずかな力加減で生み出される。ピアノにはできず、サックスにも難しい、まさに... -
[音の地球儀]第13回 ── エチオピア:五音音階とモダン・グルーヴの邂逅
民族音楽は、その土地の暮らしや風土、信仰、歴史を音に刻み込んだ、人類の“声”である。電子音が世界を席巻する今もなお、世界各地には太鼓や笛、声と手拍子だけで継承されてきた音楽文化が息づいている。この連載では、アフリカのサバンナからアジアの山... -
[連載]火を奏でた男──ジミ・ヘンドリックス、音楽という革命 第1回:黒人少年、ジミ──シアトルの影とブルースの光
ギターを歯で弾いた男、と語られるにはあまりにも深い。わずか4年、3枚のアルバムで世界を変え、27歳で燃え尽きたジミ・ヘンドリックス。だが彼の音は、今もなお更新され続けている“問い”であり、“革命”そのものだ。ロンドンでのデビューから、ウッドスト...