スーツケースをステージに置いたまま、伝説の夜が始まった ── GRYFFINとJulia Churchの「Spin Me Slowly」、そして4thアルバム『ELEMENTS』へ

ロンドンからデンバーへの遅延フライト。空港からUberに乗ってRed Rocksへ直行し、到着5分後にサウンドチェック。スーツケースをステージの上に置いたまま ── それが南アフリカ出身・ロンドン在住のヴォーカリストJulia ChurchとGRYFFINの最初の出会いだった。あれから1年半、ふたりが積み上げてきた化学反応がついに形になった。待望のシングル「Spin Me Slowly」が、10K Projectsより全プラットフォームにて配信中だ。同時に、GRYFFINの4枚目スタジオアルバム『ELEMENTS』のPart Iが今秋リリースされることも発表された。

2025年のUltraで初披露、以来最も求められ続けたIDがついに解禁

「Spin Me Slowly」は2025年のUltra Music Festivalで初めてライヴ披露され、以来ダンスミュージックコミュニティで最も話題になったIDのひとつとして語り継がれてきた曲だ。高揚感とアンセミックなエネルギーを等分に持つこのトラックは、うねるメロディ、押し寄せるクレッシェンド、そして会場中が一斉に口ずさめるフックで構成されている。形而上学的なテーマを纏いながら、その推進力と質量は圧倒的にフィジカルだ。あの『Forza Horizon 6』公式サウンドトラックへの収録も、この曲の持つ超越的なエネルギーを証明している。

GRYFFINはこう語る ── 「Juliaが初めてアメリカの地を踏んだのは、ロンドンからの遅延フライトでデンバーに降り立ち、Uberに乗ってRed Rocksに直行した時だった。5分後にはサウンドチェックを始めていた。スーツケースはステージの上にあって——冗談じゃなく。僕たちは会ったことすらなかったし、彼女はアメリカでの演奏も一度もなかった。でもふたりがずっと興奮して待っていた特別な曲があった」。

Julia Churchはこう振り返る ── 「この曲が今の形に育っていくのを見守るのは、信じられないほど特別な体験だった。ダンはソングライティングの誠実さを守ることに一切妥協しない、本物のアーティスト。Red Rocks、Ultra、Lollapalooza Chicagoのような舞台にこの曲が連れて行ってくれたことが今でも非現実に感じる」。

Julia Church

10年を振り返りながら、次の10年を見据える ── 『ELEMENTS』という新章

今秋リリース予定の『ELEMENTS』は、「Ten Years of Music」コンサートシリーズという過去への目配りと、未来への飛躍という矛盾を内包したアルバムだ。先週末、GRYFFINの地元ベイエリアのCow Palaceで2夜連続ソールドアウトの幕開けを飾ったこのシリーズは、その後Brooklyn、Los Angeles、そして11月13日のRed Rocks最終公演へと続く。10年のキャリアを一夜に凝縮しながら、『ELEMENTS』は次の扉を開く。

「Spin Me Slowly」を今すぐ聴くGRYFFIN InstagramJulia Church Instagram

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