砂漠のレイヴに消えた娘 ── アルモドバル製作×重低音×極限、スペイン映画『シラート』が日本上陸

「警告。この先、口外禁止」 ── 予告映像の冒頭に映し出されるその言葉が、すべてを物語っている。カンヌ国際映画祭4冠、米アカデミー賞®2部門ノミネート、各国の賞レースで49受賞124ノミネートという前代未聞の快進撃を続けるスペイン映画『シラート』が、いよいよ2026年6月5日(金)より日本で公開される。新宿ピカデリー、ヒューマントラスト有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかにてロードショー。

ペドロ・アルモドバルが製作、砂漠のレイヴが舞台という事件

製作に巨匠ペドロ・アルモドバルの名が連なり、監督を務めるのは『ファイアー・ウィル・カム』のオリベル・ラシェ。「こんな映画は観たことない」「本年度ベスト」「マッドマックス越えの衝撃体験」という声が観客・批評家の双方から止まらない本作の舞台は、モロッコの砂漠の奥深くで開催される野外レイヴパーティーだ。

失踪した娘を探すため、父ルイスと息子エステバンは車を走らせる。辿り着いたのは、現実と幻覚が混濁するカオスの空間 ── 耳をつんざく重低音、赤い照明の海、そして沈黙を貫く父親の背中。だがそこに娘の姿はなく、ふたりはレイブの群衆を追って次の会場へと向かうことになるが……。

音楽と映像が不可分に絡み合う、圧倒的な体験

本作の特異性のひとつは、ダンスミュージックがストーリーの背骨として機能していることだ。音楽を担当したのはカンディング・レイ(デヴィッド・ルテリエ)。クールなテクノと映像の緊張感が一体となって押し寄せてくる体験は、映画館のスクリーンと音響でしか完全には体験できない。

米アカデミー賞®では音響賞に女性だけで構成された音響チームとして史上初めてノミネートを果たし、国際長編映画賞と合わせてダブルノミネートという快挙を達成。音の映画であることを、世界最高峰の場が認めた瞬間だった。

昨年10月の東京国際映画祭での特別上映はチケットが即完売。スペインのゴヤ賞6冠、ヨーロッパ映画賞5冠を経て日本に届くその映像は、予告映像だけでも息を呑む。崖を命がけで渡る父と息子、行く手を阻む謎の兵士たち、そして終わりの見えないレイヴの連鎖 ── 砂漠の真ん中で、人間の極限が試される。

『シラート』 2026年6月5日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラスト有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかにてロードショー 監督:オリベル・ラシェ 製作:ペドロ・アルモドバル 出演:セルジ・ロペス(『パンズ・ラビリンス』)ほか 2025年/スペイン・フランス合作/115分/PG-12

監督:オリベル・ラシェ『ファイアー・ウィル・カム』 
製作総指揮:エステル・ガルシア 製作:ペドロ・アルモドバル 脚本:オリベル・ラシェ、サンティアゴ・フィジョル
撮影監督:マウロ・エルセ 編集:クリストバル・フェルナンデス 美術:ライア・アテカ 
音楽:カンディング・レイ(デヴィッド・ルテリエ)
出演:セルジ・ロペス『パンズ・ラビリンス』、ブルーノ・ヌニェス・アルホナほか
2025年/スペイン・フランス合作/スペイン語・フランス語・英語・アラビア語/115分/ビスタ/カラー/5.1ch/PG-12/日本語字幕: 杉田洋子 / 原題:Sirāt
/後援:セルバンテス文化センター、スペイン大使館 / 配給:トランスフォーマー
© 2025 LOS DESERTORES FILMS, A.I.E., TELEFÓNICA
AUDIOVISUAL DIGITAL, S.L.U.,FILMES DA ERMIDA, S.L., EL DESEO DA, S.L.U., URI FILMS, S.L.,4A4 PRODUCTIONS

■ストーリー
砂漠で行われるレイブパーティに参加したまま失踪した娘を探すため、父ルイスと息子エステバンは、モロッコの山岳地帯から砂漠の奥深くへと車を走らせる。行き着いたのは、現実と幻覚が混濁するような野外レイブのカオス。耳をつんざく重低音、赤い照明の海、沈黙を貫く父親の背中。だがそこにはすでに娘の姿はなく、父と息子は、レイブの参加者グループを追って、娘が向かったと思われる次のレイブ会場を目指すことになるが……。

公式HP / 公式X:@sirat_jp

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