
世界の巨大フェスティバルを熱狂させてきたDJ/プロデューサー、Timmy Trumpet(ティミー・トランペット)が、セカンド・スタジオアルバム『REVELATIONS』を2026年10月23日にSpinnin’ Recordsからリリースした。トランペットを駆使したエネルギッシュなパフォーマンスで知られる彼が、今回描いたのは、これまでほとんど見せることのなかった自身の内面だ。10年以上連れ添ったパートナーとの別離をきっかけに制作された全15曲には、失恋の痛み、孤独、自己発見、そして再び自分自身を愛するまでの過程が刻まれている。華やかなメインステージの裏側に隠されていた、一人の人間としてのTimmy Trumpet。その素顔に迫る、キャリア史上最もパーソナルな作品が誕生した。
30曲を破棄して生まれた、人生の転機となるアルバム
「これは、誰も僕に期待していないアルバムだと思う。でも、自分自身のために作る必要があった作品なんだ」
Timmy Trumpetは、新作『REVELATIONS』についてそう語っている。
これまで世界各地のフェスティバルで爆発的なパフォーマンスを披露し、ダンスミュージック・シーンのトップアーティストとして活躍してきた彼。しかし、その華やかなキャリアの裏側では、10年以上にわたって人生をともにしてきたパートナーとの別離という、大きな転機に直面していた。
アルバム制作の方向性が決定的に変わったのは、共同プロデューサーのMike Hawkinsとのスタジオセッションだった。David Guettaのヒット作品にも携わってきたHawkinsに対し、ある日の早朝、Timmyはそれまで抱え込んでいた苦しみを初めて打ち明けたという。
「僕は大丈夫なんだろうか? この痛みをいつか乗り越えられるんだろうか?」
その率直な問いかけをきっかけに、制作チームはそれまでに作り上げていた約30曲を破棄。翌日、わずか数時間で「Will I Be Alright?」を書き上げた。
こうして『REVELATIONS』は、従来のTimmy Trumpetらしいフェスティバル向けの楽曲集ではなく、彼自身の感情と向き合う作品へと姿を変えていった。
「音楽を作り続ける」 ── リード曲「Dance Till I Die」に込めた決意
アルバムのリードシングル「Dance Till I Die」は、Timmy自身が本作で最も気に入っているという楽曲だ。
人生にどのような困難が訪れようとも、音楽を作り、世界中の人々と分かち合い続ける。その決意が込められたこの曲は、アルバム全体を貫く再生のテーマを象徴している。
作品には、Winona Oak、Moa Lisa、John Martin、bradeazy、Alle Farben、Frank Walker、Jethroら、多彩なアーティストが参加。さらに「Dancing On The Edge」では、Zeddが生ドラムを演奏し、レコーディングに参加している。
「Wanna Be Loved」「Drinking To Forget You」「Ordinary Love」「One Broken Heart」といった楽曲タイトルからも、愛情への渇望や喪失、葛藤といった感情が浮かび上がる。
従来のTimmy Trumpetが持つダンスミュージックのエネルギーを土台にしながら、ヴォーカルとメロディを通じて個人的な物語を描き出す。『REVELATIONS』は、彼の音楽表現に新たな側面を加える作品となっている。
「このアルバムが僕を救った」 ── 音楽を通じた自己発見と再生
アルバムタイトルの『REVELATIONS』は、「啓示」や「新たな発見」を意味する言葉だ。
Timmyにとって、その言葉は制作過程そのものを表している。
「このアルバムが僕を救ってくれた。制作そのものがセラピーになったんだ。すべての経験が、次々と新しい発見につながっていった。自分の痛みを深く掘り下げるほど、自分自身について多くのことが見えてきた」
さらに彼は、制作を通じて自分が何者なのか、何を感じ、これからどう生きていきたいのかを日々問い直していたと明かす。
「もう一度自分自身を愛すること、自分の足で立つことを学ばなければならなかった。そして、永遠を誓ったあの日に思い描いていた未来とは、これからの人生が違うものになることを受け入れなければならなかった」
世界中の観客を踊らせてきたアーティストが、今度は音楽を通じて自分自身を癒やそうとする。そこに、本作の最も大きな意味があるのだろう。
50億回再生を超える世界的DJが切り拓く、新たな音楽表現
Timmy Trumpetは、累計50億回以上のストリーミング再生を記録する、ダンスミュージック界を代表するアーティストのひとりだ。
代表曲「Freaks」は10億回以上の再生を突破。Tomorrowlandをはじめとする世界最大級のフェスティバルでヘッドライナーを務め、トランペットを取り入れた独創的なライブパフォーマンスによって国際的な人気を確立してきた。
これまでにArmin van Buuren、ALOK、Robin Schulz、Hardwell、Afrojack、Dimitri Vegas & Like Mikeらとコラボレーションを展開。楽曲「Narco」はアメリカのメジャーリーグベースボール(MLB)を通じて話題となり、Spotifyの全米バイラルチャートで1位を獲得するなど、クラブシーンの枠を超えた成功も収めている。
一方、13歳でオーストラリアの「Young Musician of the Year」に選ばれ、クラシックなジャズ教育を受けてきた経歴も持つ。こうした音楽的背景は、DJとしての活動だけにとどまらない彼の表現力を支えている。
デビューアルバム『Mad World』は累計5億回以上のストリーミング再生を記録。その成功に続くセカンドアルバム『REVELATIONS』では、これまでのキャリアで培ってきた音楽性を、自身の人生と向き合うための表現へと発展させた。
フェスティバルの熱狂を生み出すTimmy Trumpetと、失恋の痛みに向き合う一人の人間。その両面が交差する『REVELATIONS』は、彼の新たな音楽的転機を告げる一枚と言えそうだ。

RELEASE INFORMATION
Timmy Trumpet – REVELATIONS
リリース日:2026年10月23日
レーベル:Spinnin’ Records
フォーマット:スタジオアルバム/全15曲
TRACKLIST
- Not A Place (feat. Oaks)
- Dance Till I Die (with Olivia Sebastianelli)
- Chase The Feeling (with Alle Farben feat. ALEXX)
- All My Life (with Frank Walker feat. John Martin)
- Dancing On The Edge
- Wanna Be Loved (feat. Moa Lisa)
- Roses (with bradeazy feat. Richard Judge)
- In My Head (with Jethro)
- Drinking To Forget You (feat. CERES)
- Will I Be Alright (feat. Martin Jasper)
- Into The Unknown
- Ordinary Love (feat. Bow Anderson)
- Close (feat. Moa Lisa)
- Live Before I Die (feat. Thomas Edwards)
- One Broken Heart
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