16歳のフランス人が、マンチェスターの伝説を28年越しに蘇らせた ── Rae & Christian「Spellbound」、Yves Schopinによるリミックスが登場

1998年、マンチェスターのデュオRae & Christianがリリースした「Spellbound」は、Vebaのソウルフルなボーカルを纏い、後に「歴代ダンスミュージック・アルバム・トップ50」に選出された名作『Northern Sulphuric Soul』の核となる一曲として語り継がれてきた。その伝説が2026年、16歳の若きフランス人プロデューサー、Yves Schopinの手によって現代のフロアとプールサイドに向けて刷新される。

Grand Centralが灯した火、ネオ・ソウルの黄金期へ

90年代のGrand Central Recordsは、Massive AttackやSoul II Soulが切り開いた地平をさらに押し広げた、世界で最も影響力のあるレーベルのひとつだった。Rae & ChristianはそのメインプロデューサーとしてM People、Jay-Z、Texas、Dinah Washington、Bobby Womack、The Pharcydeら数百のアクトと協働。ネオ・ソウルとトリップホップが交差するマンチェスター発のサウンドは、当時の音楽地図に消えない痕跡を刻んだ。「Spellbound」はその象徴だ。Vebaの鳥肌が立つほど美しいボーカルが乗ったこの曲は、28年が経った今もその輝きを失っていない。

Yves Schopin

ショーペンハウアーとショパンの末裔、16歳の哲学的天才

リミックスを手がけたYves Schopinは現在16歳。パリから75マイル北、ソンム川のほとりの古都アミアンに暮らす彼には、ふたりの有名な先祖がいる。母方にはドイツの哲学者アルトゥル・ショーペンハウアー、父方にはロマン主義のピアノの詩人フレデリック・ショパン——「苦しみからの解放としてリミックスへの意志が湧き上がる」という前者の精神と、鍵盤の上で指を踊らせる後者の流れる指先が、彼の音楽には静かに宿っている。

Schopinは自身の手法も作業環境も多くを語ろうとしない。それは16歳という年齢への自然な奥ゆかしさかもしれないが、作品はすべてを語っている。「Spellbound」のエッセンスを守りながら、ファンキーでエレガントなモダン・ソウルへと巧みに再構築したそのリミックスは、プールサイドの昼下がりにも深夜のクラブにも等しく機能する説得力を持つ。

Rae & Christian ft. Veba「Spellbound (Yves Schopin Remix)」
Mark’s Music / MM303DS
リミックス(ヴォーカル+インストゥルメンタル)収録
2026年8月28日リリース

https://www.instagram.com/marktrae

https://mark-rae.com

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