
ハウスミュージックの本質――それは、感情を解き放つこと。その原点に立ち返るようなプロジェクトが、この春スタートする。Sonic Soul Orchestraが新レーベル〈People Watching〉を立ち上げ、その第一弾として放つのが、ソウルフル・ディーヴァKathy Brownを迎えた『Good Inside』だ。
胸を震わせるヴォーカル、身体を揺らすグルーヴ
楽曲は、Kathy Brownのスパインを貫くようなヴォーカルから幕を開ける。その瞬間、フロアはすでに“物語”の中に引き込まれる。
ファンキーなブラス、流麗なストリングス、そして温度感のあるビート。丁寧に編み込まれたサウンドは、クラシックなソウルフル・ハウスの文脈を受け継ぎながら、現代的なプロダクションで再構築されている。それはただの懐古ではなく、“いま鳴らすべきハウス”だ。
S.K.O.D.による再解釈が生むもうひとつのピーク
パッケージには、信頼厚いエディターS.K.O.D.によるエディットも収録。このバージョンでは、息を呑むようなピアノブレイクが挿入され、楽曲にさらなるドラマ性を与える。静と動のコントラストが際立つことで、フロアでのピークタイムに新たな輝きをもたらすだろう。
“People Watching”が掲げる、ハウスの原風景
新レーベル〈People Watching〉のコンセプトは明快だ。初期ハウスカルチャーが持っていた「多幸感」「包容力」「中毒性」を現代に取り戻すこと。
そこには、ウェルビーイングや連帯感、そして喜びから哀しみまでを含む“感情のスペクトラム”がある。懐かしさと前進が交差するその場所で、レーベルは新しい物語を紡いでいく。
ポップの現場からクラブへ――原点回帰のストーリー
Sonic Soul OrchestraことJP Firminは、これまでポップやヒップホップの世界でツアーを重ねてきた人物だ。しかしパンデミックをきっかけに、彼は自身のルーツであるハウスミュージックへと本格的に回帰する。
その結果生まれたのが、SoSure MusicやQuantizeなどからの精力的なリリース群。そして今回、満を持してのレーベル設立へとつながった。
ハウス史を彩ってきた声 ── Kathy Brownという存在
一方、Kathy Brownはハウスシーンにおける“声”そのものだ。Praxisでの成功を皮切りに、「Joy」やStrings Of Life (Stronger On My Own)など数々のクラブヒットを通じて、その存在感を確立してきた。
長年にわたりシーンを支えてきた彼女のヴォーカルは、いまなお色褪せることなく、むしろ深みを増している。
フロアに戻るための理由をくれる一曲
『Good Inside』は、ただのリリースではない。それは“なぜクラブに行くのか”という問いに対するひとつの答えだ。
音楽が人と人をつなぎ、感情を共有させる ── そのシンプルで力強い原点を、Sonic Soul OrchestraとKathy Brownは改めて提示してみせた。
2026年、ハウスミュージックは再び“感じるための場所”へと回帰しようとしている。
Sonic Soul Orchestra Ft Kathy Brown
‘Good Inside’ (Incl. S.K.O.D. Edit)
People Watching / PW002
https://www.instagram.com/sonic_soul_orchestra
