
“ジャンルに縛られない没入感”を象徴した一曲
ロンドンを拠点に活動するプロデューサー/コンポーザーのクリス・アヴァンギャルドが、新曲「Down For The Night feat. Poté」をリリースした。本作は、彼が現在制作を進めるデビュー・アルバム『Hyperreal』からの第三弾シングルであり、自身が立ち上げたレーベル“Hyperreal”よりリリースされている。すでにティエスト、マーティン・ギャリックス、オリヴァー・ヘルデンス、マッサーノといったトップDJたちがサポートしており、先行曲「Dale」「Energy」に続く重要なピースであるという。
「Down For The Night」は、ポテの感情豊かなヴォーカルを軸に、陰影のあるシンセと躍動するパーカッション、質感豊かなレイヤーが溶け合う一曲である。夜に身を委ねる瞬間の高揚と逃避が同居するような音像は、アヴァンギャルドが追求する“ジャンルに縛られない没入感”を象徴している。本人は本作について「現実から離れる自由を音の中に見出す感覚を描いた曲だ」と語り、ポテの声がその感情に“普遍性と人間性”を与えたと説明している。
予定されるアルバムは、内面や情動に触れる“深さ”を帯びた作品になる予感
クリス・アヴァンギャルドはドイツ出身。クラブ・カルチャーと映画音楽的アプローチを横断する作風で知られ、映像作品への楽曲提供では2025年のASCAP「Synch of the Year」受賞歴を持つ。アニマやアダム・ベイヤーとの共作、エンリコ・サンジュリアーノ、ケビン・デ・ヴリーズとのB2Bセット、EDCやTomorrowlandなど主要フェス出演など、シーンの中核に位置する存在へと成長を遂げている。
さらに先日開催されたVetementsによるパリ・ファッションウィークのショーでは、Anymaと共にオリジナル・サウンドトラックを共同制作し、クラブとハイカルチャーの境界を越える動きを確かなものとした。
『Hyperreal』は、クラブ・ミュージックの躍動だけでなく、内面や情動に触れる“深さ”を帯びた作品になる予感が強い。今回の「Down For The Night」は、その核心へと向かう道筋を照らす一曲といえるだろう。

「Down For The Night (feat. Poté)」リリース情報
- アーティスト:Chris Avantgarde
- タイトル:Down For The Night (feat. Poté)
- レーベル:Hyperreal
- 配信中
- Buy / Stream ‘Down For The Night’
https://ffm.to/downforthenight
近々の出演予定(抜粋)
- 10月25日:HILOMATIK x Dockyards(アムステルダム)
- 11月02日:Ritvales(メデジン)
- 11月22日:KOKO(ロンドン)
