翡翠色の泉に響く、ふたつのギター ── Tomo KatsuradaとJonny Nashが紡ぐ静かな対話『At The Emerald Pool』

元・幾何学模様の中心人物として知られるTomo Katsuradaと、レーベル〈Melody As Truth〉主宰でありGaussian Curveのメンバーとしても活動するJonny Nash。10年以上にわたる友情と音楽的共鳴から生まれた初の本格的コラボレーション・アルバム『At The Emerald Pool』が、7月2日にPLANCHAより日本独自CDとしてリリースされる。

昨年の日本ツアーで各地の観客を魅了したふたりが、その親密な演奏体験をさらに深めるようにして完成させた本作。フォーク、アンビエント、サイケデリアの境界を穏やかに溶かしながら、静かな余韻と透明な光に満ちた音世界を描き出している。

10年越しの友情が結実した音楽的対話

本作の起点となったのは、2024年にリリースされたTomo Katsuradaのソロ・デビューEP『Dream Of The Egg』だった。Jonny Nashがギタリストとして参加したことをきっかけに、ふたりの交流はより創造的な方向へ発展していく。

その後の一年間、教会や寺院、劇場、コンサートホール、さらには野外フェスティバルまで、さまざまな空間で共演を重ねながら互いの音楽性を深めていった。『At The Emerald Pool』は、そうした時間の積み重ねから自然発生的に生まれた作品だ。

わずか3日間で捉えられた“ありのまま”の響き

アルバムのレコーディング期間は、わずか3日間。

しかしそこには長年にわたり培われた信頼関係が息づいている。いくつかの楽曲スケッチを出発点としながらも、録音の現場には十分な即興性と実験性が残されていた。

柔らかなフィンガーピッキング、かすかに滲むディレイ、重なり合う旋律。どちらのギターがどこから始まり、どこで終わるのか判別できなくなるほど自然に溶け合う演奏は、本作最大の魅力と言えるだろう。

声が差し込むことで生まれる風景

収録された10曲のうち5曲ではヴォーカルもフィーチャーされている。

Tomo KatsuradaとJonny Nashが互いに歌声を分け合うことで、作品はより豊かな表情を獲得。希望を帯びたメロディと静かな浮遊感は共通しながらも、それぞれ異なる温度感が楽曲に新たな奥行きを与えている。

すでに公開されている「Sunshower Rite」とタイトル曲「The Emerald Pool」からも、本作全体を包む穏やかな光彩と開放感を感じ取ることができる。

フォークとアンビエント、その狭間に生まれた美しい場所

幾何学模様解散後、より親密なソングライティングへと向かったTomo Katsurada。そして、繊細なギターとアンビエントな空間表現で独自の世界を築いてきたJonny Nash。

異なる道を歩んできたふたりが交差したことで生まれた『At The Emerald Pool』は、単なる共作アルバムではない。

それは、友情と信頼、発見と開放性の記録であり、現在も続く音楽的対話の第一章でもある。

翡翠色の泉を覗き込むように、静かに耳を澄ませる。その先には、ギター二本だけでは到底生み出せないほど豊かな風景が広がっている。『At The Emerald Pool』は、2026年夏を彩る最も美しく繊細なアンビエント・フォーク作品のひとつとなりそうだ。

Artist: Tomo Katsurada and Jonny Nash
Title: At The Emerald Pool

Label: PLANCHA / Melody As Truth / Future Days Radio
Cat#: ARTPL-264
Format: CD

※日本独自CD化
※解説付き予定

Release Date: 2026.07.02
Price(CD): 2,200 yen + tax

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