
幽霊のような声と、砕けたベースラインが出会う場所。REZZが率いる先鋭レーベルHypnoVizionから、fknsydとKAVARIによる新曲「they can’t do what i can」が配信中だ。オルタナティヴ・エレクトロニックの暗部を探求し続けるふたりの才能が交差した今作は、繊細さと危うさが同居する、予測不能な磁場を生み出している。
エーテリアルな親密さと、破砕する強度のはざまで
「they can’t do what i can」は、その矛盾した緊張感がそのまま音になったような曲だ。fknsydの幽玄なヴォーカルが霞のように漂う中、KAVARIの剥き出しのキックとグリッチするベースラインが地面を揺さぶる。大気のように揺れるメロディが翳りのあるプロダクションを貫きながら、オルタナティヴ・エレクトロニックと実験的ポップの境界線を溶かしていく ── 聴く者はその「繊細で危険な世界」にじわじわと引き込まれていく。
fknsyd本人はこう語る ── 「KAVARIと何かを作るのが大好き。世の中で一番好きなアーティストのひとり。Cassieの『Me & U』みたいな曲をふたりで聴いていた時に作ったと思う。あの曲、本当に最高なんだよね」。
ゴシックとドリームポップを横断する「幽霊の歌い手」fknsyd
fknsydは、超自然的な叙情性と取り憑くようなヴォーカルで知られるシンガー/プロデューサー/ヴィジュアルアーティストだ。オルタナティヴ・エレクトロニック、夢幻的なポップ、ゴシック・サウンドをシームレスに横断し、感情を剥き出しにしたソングライティングでREZZ、RL Grime、Wavedash、TDJとのコラボレーションを実現。HypnoVizionのレギュラー格として、REZZのアルバム『As The Pendulum Swings』やEDDIEのEP『Onzeker Kraft Vol. 1』への参加に加え、「Anesthesia Smile」「Marionette」「Apparitions」のソロ3部作、X1-Y2とのコラボEPなど精力的にリリースを重ねている。
スコットランド高地から、グラスゴーの電子音楽最前線へ ── KAVARI
KAVARIはUKアンダーグラウンドから台頭する、最も先鋭的な存在のひとりだ。スコットランド高地で育ち、現在はグラスゴーのエレクトロニック・シーンに根を張る彼女は、インダストリアルのテクスチャー、アンビエントの大気、ハーシュノイズ、感情的に荷電されたプロダクションを織り合わせ、美と磨耗が同居する没入的な音世界を作り上げる。Aphex Twin、Hudson Mohawke、Mura Masaからもそのサウンドをリスペクトされており、HypnoVizionではREZZとの「Exorcism」と「Blue In The Face」公式リミックスに続く登場となる。

「they can’t do what i can」を今すぐ聴く / fknsyd Instagram / KAVARI Instagram
