DJテニス × エリザ・ローズ、新曲のClub Mixを発表 ── バレアリックな陽光からストロボが照らす夜へ

2025年8月23日

イタリア出身のプロデューサー／DJであり、〈Life and Death〉主宰としてシーンを牽引してきたDJテニスが、UKチャート1位を獲得した実績を持つヴォーカリスト“エリザ・ローズ”と共に手がけた新曲「Playa Paradiso」のクラブミックスをリリースした。

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サマー・グルーヴから闇のダンスフロアへ

オリジナル版「Playa Paradiso」は、バレアリックな陽光を浴びるサウンドが特徴であったが、新たに公開されたクラブミックスではその装飾を削ぎ落とし、低音を強調した長尺のグルーヴへと変貌。エリザ・ローズの声は光のようにトラックを導き、幻想的かつヒプノティックなクラブ体験を作り上げている。昼と夜、海辺とクラブ、それぞれの空気感を往還する2バージョンが揃ったことで、楽曲世界はより立体的に拡張された。

3年ぶりのソロ作、DJ Tennisの進

「Playa Paradiso」はDJテニスにとって3年ぶりのソロ作品であり、〈Life and Death〉が新たにAbove Boardと配給契約を結んだタイミングでのリリースとなった。サウンドエンジニアとしての技術、パンク・ツアーマネージャー時代から培った現場感覚、そして料理番組やレストラン経営、さらには電子楽器メーカーとのコラボレーションまで、多彩な活動を経てきたDJテニス。その幅広い視点が音楽に凝縮され、より意図的かつ実験的な作品へと昇華されている。

エリザ・ローズ──アンダーグラウンドとポップを繋ぐ声

ヴォーカルを務めるエリザ・ローズは、ハウスやUKガラージをルーツにしつつ、近年はカルヴィン・ハリスやマルチネス・ブラザーズとのコラボでも注目を集める存在。2022年にはUKチャートで女性DJとして20年ぶりの1位を獲得し、クラブとポップを横断する稀有なシンガー／DJとしてシーンを席巻している。「Playa Paradiso」でも、その遊び心とソウルフルな存在感が存分に発揮されている。

ワールドツアーも本格始動

両者は今夏から秋にかけて大型フェスやクラブに出演予定。DJテニスはMysteryland（オランダ）、ARC Festival（シカゴ）、Tomorrowland Brazil、Circoloco（イビサ）など、世界各地の主要イベントに名を連ねる。エリザ・ローズもMysterylandやイビサのクラブイベントなどに登場し、クラブシーンでの存在感を一層強めている。