ポケットシンセからドローンシンセへ ── スタイロフォン初のモジュラー機「CPM DS-2」が日本初上陸

1968年の誕生以来、デヴィッド・ボウイやクラフトワークといった音楽レジェンドたちに愛されてきた電子楽器、Stylophone(スタイロフォン)。その“遊べるシンセ”としての親しみやすさを武器に、多くのユーザーを魅了してきた同ブランドが、ついにモジュラー・シンセサイザーの領域に本格参入する。

国内正規代理店であるGLOBAL SPADE株式会社は、スタイロフォン初のセミモジュラー型ドローン・シンセ「CPM DS-2」の正規販売を2025年6月25日より開始した。

ドローンに特化した2ボイス仕様──“鳴らしっぱなし”が美しい

CPM DS-2は、2基のアナログ・ドローンボイスを備えたセミモジュラー構造のシンセサイザーである。各ボイスはVCO、VCF、LFO、ミキサーを独立して搭載し、完全に異なる音色を並走させることが可能だ。さらに、スタイロフォン独自の“X-WAVE”機構により、三角波・ノコギリ波・矩形波をスムーズにクロスフェード。音の“彫刻”とも言える直感的なサウンドメイキングが実現されている。

初心者でも扱いやすく、最小限の操作で音のニュアンスを変化させられる一方、上級者にとっては繊細な倍音や揺らぎを追求するための深い表現力を備えている。

空間処理まで本体完結──ディレイ&リバーブを内蔵

CPM DS-2には、自己発振すら可能なアナログディレイ(PT2399)と、ROOM/PLATE/HALLの3モードを持つデジタル・ステレオリバーブ(AL3201)も内蔵。外部エフェクトを必要とせず、単体で豊かな空間演出を可能にする。ライブパフォーマンスや宅録環境においても即戦力として活躍する、まさに“ドローン専用機”と言える仕上がりである。

Eurorack対応+ユニット連結可能な筐体設計

背面には10ピンの電源ヘッダーを備え、ネジを外すだけでEurorackケースへの組み込みが可能。加えて、スタイロフォン独自の“サイドリブ”構造によって、複数ユニットの物理連結にも対応するなど、柔軟なシステム拡張が可能となっている。卓上機としても、ライブリグの一部としても機能するハイブリッドな設計が魅力である。

拡張性と直感性を両立したUIデザイン

高い視認性を持つツマミやスイッチによるインターフェース設計により、モジュラー初心者でも安心して扱えるユーザビリティを実現。AUX IN、ステレオOUT、ヘッドホン端子、12のパッチ端子を備え、上級者のシステムにも柔軟に組み込める仕様となっている。


本機は、スタイロフォンが“ガジェット”の域を超え、創作の本格的なツールとしての道を拓く第一歩とも言えるプロダクトである。「CPM DS-2」は、モジュラー・シンセという未知の世界へ踏み出すきっかけを与えてくれる存在だ。

今後もGLOBAL SPADE株式会社では、スタイロフォンの多彩な魅力をより多くのユーザーに届けるべく、エンターテイメント性と実用性を兼ね備えたモデルを展開していく予定である。

製品情報

【問い合わせ先】
GLOBAL SPADE株式会社
公式HP:https://global-spade.com/
メール:info@globalspade-mail.com

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