レスター・バングスの“あの頃の音”に酔いしれる ── ワインと音楽で彩る一夜限りの出版記念イベント、代官山で開催

ロックが最も燃えていた1970年代、そのただ中を駆け抜けた伝説のロック評論家レスター・バングス。その代表的著作集『サイコティック・リアクションズ・アンド・キャブレター・ダング』が、ついに日本語で初めて翻訳・刊行される。それを記念して、2025年7月4日(金)の夜、代官山の期間限定バー「BAR_ナンノオト?」にて、一夜限りの出版記念イベントが開催されることが決定した。

イベントの名は「レスター・バングスのなんの夜?」。その名の通り、レスターが没する1982年4月30日までにリリースされた楽曲のみを選曲し、彼が愛した“あの頃の音”にじっくりと浸る内容となっている。当日はスウェーデンワインやウイスキーなど、個性豊かなドリンクを特別価格で提供。音楽とワイン、ロックと評論が溶け合う、大人の夜が予告されている。

選曲を手がけるのは、高橋JUKO(BAR・CRIMJON主催)と、HO(パワーショベル)。選び抜かれた70年代音源の数々が、BAR_ナンノオト?の空間にロックの記憶を呼び起こす。

イベント概要

  • イベント名:レスター・バングスのなんの夜?
  • 開催日:2025年7月4日(金)
  • 時間:18:00〜22:00
  • 会場:BAR_ナンノオト?(東京都渋谷区代官山町1-1 Grava代官山6F)
  • 入場方法:予約優先(※予約時間にかかわらず営業時間内で入退場自由)
  • URL予約・詳細はこちら
  • 料金:1ドリンク1,000円(※書籍購入者には1ドリンク無料チケット進呈)
  • 選曲テーマ:1982年4月30日以前に発表された音楽のみ
  • ゲストDJ:高橋JUKO、HO

レスター・バングスとは

1948年12月14日生まれ。1982年4月30日没。アメリカの音楽評論家であり、ロック評論に「文学としてのロックンロール/ロックンロールとしての文学」を持ち込んだ先駆者である。

そのキャリアは、学生時代に雑誌『ローリング・ストーン』の読者レビューに投稿したことから始まる。鋭利な文章と毒舌で人気を博し、1973年に“ミュージシャンを侮辱した”として同誌を解雇された後も、『Creem』『Village Voice』『NME』などに精力的に寄稿した。

時にはライブ中にタイプライターで批評文を打ち込み、観客の前で“リアルタイム批評”を行うなど、まさにロック的な批評家として異彩を放ち続けた。33歳という若さで亡くなった今なお、多くの音楽ファンと評論家に影響を与え続けている。

書籍情報

  • タイトル:サイコティック・リアクションズ・アンド・キャブレター・ダング
  • 著者:レスター・バングス
  • 訳者:株式会社トンカチ
  • 発売日:2025年7月4日(金)
  • 出版社:株式会社トンカチ

また、2024年には彼の生涯を追った伝記『LET IT BLURT(邦題:レスター・バングス 伝説のロック評論家、その言葉と生涯)』も日本で刊行されており、合わせて読むことで、レスターの魂により深く触れることができる。


“音楽を語ること”が行為であり、挑発であり、時に愛であった時代。レスター・バングスという人物が生きたその狂騒の時代に、ワイン片手にそっと耳を傾けてみてはいかがだろうか。

【BAR_ナンノオト?】
営業日:木・金・土(18:00〜23:00/L.O. 22:30)
住所:〒150-0034 東京都渋谷区代官山町1-1 Grava代官山6F
TEL:03-5728-5027
期間:2025年8月までの期間限定営業

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次