胸抉る衝動作『アクリルの鳥籠』、横浜ジャック&ベティにて7月5日より上映──全11本の短編映画とともに

社会の歪みと向き合う覚悟を観る者に問う映画『アクリルの鳥籠』が、2025年7月5日(土)より一週間、横浜・シネマ・ジャック&ベティにて上映される。本作は、風俗嬢として生きる18歳の少女と、彼女を取り戻そうとする父親との関係を描いた社会派ドラマである。

監督・脚本・撮影・編集を務めたのは、気鋭の新鋭・蒲生映与。主演は、2023年度カナザワ映画祭「期待の新人俳優賞」を受賞した愛田天麻。彼女の圧倒的な存在感と、胸を抉るような展開は、『あんのこと』や『どうすればよかったか?』といった近年の社会派秀作に通ずる衝撃を与える。

物語は、風俗嬢の唯(愛田天麻)が家出先で父親と再会し、彼に半ば監禁されるという緊迫の展開から始まる。やがて唯は父親を告訴しようとするが、刑事たちは動こうとしない。シンプルながら切実なこのプロットは、日本社会の見過ごされがちな問題を鋭くあぶり出す。

さらに注目すべきは、同時上映される全11本の短編映画である。7月5日から11日まで日替わりで上映され、多様な監督によるバリエーション豊かな映像表現が堪能できる。特に、短編アニメーション『無法の愛』は、話題作『無名の人生』で知られる鈴木竜也監督による最新作として上映される。

上映期間中は、連日舞台挨拶の開催も予定されており、作り手たちの肉声に触れる貴重な機会となる。前売券は劇場窓口にて税込1,500円で販売中。

この夏、横浜で出会うべき映画がある。言葉にならない感情と向き合う覚悟を、スクリーンの前で受け取ってほしい。

『アクリルの鳥籠』作品情報

  • 監督・脚本・撮影・編集:蒲生映与
  • 主演:愛田天麻
  • 共演:柴哲平、中山祐太、青木友成、やまぎしゆうや ほか
  • 上映劇場:横浜シネマ・ジャック&ベティ
  • 期間:2025年7月5日(土)〜7月11日(金)

同時上映(一部抜粋)

  • 7/5『書簡:ジャンヌへ』(監督:板倉臣郎)、『無法の愛』(監督:鈴木竜也)
  • 7/7『ミノタウロスの憂鬱』(監督:岩井悠辰)、『夜想曲』(監督:秋月優奈)
  • 7/10『100万メートルの競争』(監督:GU YUE)、『夜風』(監督:河本考平)

🔗 公式サイトhttps://keihinvideoplanning.com/acrylic-no-torikago/

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