
ソウルフルなハウスの旗手として、ジャズ、ラテン、生演奏を持ち込んで20年以上シーンを歩んできたRasmus Faberが、盟友ふたりと3曲入りのコラボEPを完成させた。ヴォーカルにMelo、パーカッションにThomas Ebyを迎えた『Bittersweet EP』が、12月4日にFarplane Recordsからリリースされる。
3つの顔を持つ、愛の物語
タイトル曲「Bittersweet」では、Meloが耳に残るハートフルなラヴ・ソングを歌う。バックに流れるのは、ラテンの香りをまとった穏やかなサウンドトラックだ。みずみずしいピアノに、陽光をたっぷり浴びたギターとストリングスのメロディが重なり、そのすべてをThomasのパーカッシヴなビートが下支えしている。
「Crush」でMeloが歌うのは、言葉にならない想いにつきまとう、焦がれる気持ちと脆さの繊細なブレンドだ。優しく感情豊かな歌声が、オーガニックなビートと世界各地を思わせるメロディの上を滑り、胸が締めつけられるようなシンセのテクスチャーが重なっていく。
最後の「Little Things」では、Meloの切なくメランコリックなヴォーカルが、エレガントなストリングスとジャジーなピアノの装飾が織りなすシネマティックな音風景の中に溶けていく。感情を増幅させながら、EPの物語を美しい結末へと導く一曲だ。
初期のルーツに立ち返った2025年から
Rasmus Faberは2025年に、自身のFarplaneレーベルで「Seem To Last」「Está Loca」「Pra Mim」といった新たな一連の作品を発表し、音楽的ルーツに立ち返った。初期の影響に根ざしながら、ソウルフルなコンテンポラリー・グルーヴ、ラテン・リズム、生楽器の演奏に改めて焦点を当てた作品群だ。2023年のMajestic Casualからのリリース「How Do You Do It」の新リミックスも最近公開している。Lucas Nord feat. Meloとの「Too Little Too Late」「Somebody」も記憶に新しい。
2000年代に頭角を現したFaberは、ジャズ、ラテン、生の演奏をクラブ仕様のトラックに織り込んだ数々の名作で、メロディックでソウルフルなハウスを愛するリスナーにとって決定的な存在となった。作品はDefectedやArmadaといった名門レーベルからリリースされ、Axwell、Deadmau5、Kaskadeとのコラボレーションにもつながっている。
長年の仲間が集う、スウェーデン発の布陣
Meloは、本名Nils Tull。ソウルフル・ハウスを歌うスウェーデンのシンガーで、Faberの最初のリリース「Never Felt So Fly」で歌い、その後「Get Over Here」、最近では「Somebody」でも声を重ねてきた。RaFa Orchestraのリード・シンガーも務める。Thomas Ebyは、Faberの長年の協力者であるパーカッショニストで、RaFa Trioの一員でもある。気心の知れた3人だからこそ、EP全体にまとまりと温度が宿っている。

Rasmus Faber ft. Melo & Thomas Eby『Bittersweet EP』
Farplane Records / FP083
収録曲:Bittersweet/Crush/Little Things
2026年12月4日、全プラットフォームにてリリース
https://www.instagram.com/rasmusfaber
https://www.instagram.com/moody_melo
