
3月11日、東京・スタジオデデ。石若駿、高橋佑成、マーティ・ホロベック、そして馬場智章の4人が集まり、全8曲をわずか1日で録り切った。打ち合わせも段取りも最小限に、ただフロアに立って音を出す ── その緊張と解放の記録が『Mabui』だ。本日9月2日(水)にユニバーサルミュージックよりリリースされた本作は、2026年の日本ジャズ作品における最重要盤として即座に語られることになるだろう。
1992年、札幌で同じジャズを学んだ二人が、今ここで再会する
石若駿と馬場智章は同い年、同じ札幌出身、幼少期から地元スクールでともにジャズを学んだ。その縁が2023年の映画『BLUE GIANT』(音楽:上原ひろみ)でメイン・キャラクターの演奏吹き替えという形で公の場に浮かび上がり、ファンを沸かせた。
今作『Mabui』はその必然的な続きだ。2024年に結成した石若駿トリオ ── ピアニストの高橋佑成、ベーシストのマーティ・ホロベック ── のセカンド・ワークとして、全曲に馬場智章のテナー・サックスが加わる。デビューアルバム『Live at ALFIE “Temporal Cubic”』でMUSIC AWARDS JAPAN 2026の最優秀ジャズアルバム賞にノミネートされた勢いを、この4人編成でさらに前へと押し進めた。
カルテットの骨格に、電子の翼が加わる
収録8曲はすべて石若駿のオリジナルだ。「Ballade “集”」から始まり、「Sepiageshiki」「Sasanoha」「Immortal Jellyfish」「Old Friends II」「Tamatebako」、そして「Mabui 壱」「Mabui 弐」へ ── タイトルはいずれも固有の言語感覚を持ち、聴く前から想像力を刺激する。
往年のジャズの基本形であるカルテット編成でありながら、高橋佑成がピアノとFender Rhodesに加えサンプラーとモジュラーシンセを投入することで、サウンドは2026年型の輪郭を獲得する。4人が繰り広げるフレッシュで骨太なインタープレイは、ジャズの伝統を深く踏まえながらも、どこにも属さない新しい空気に満ちている。
タイトルの「Mabui」は沖縄の言葉で「魂」を意味する。1日で録られたこの作品は、4人の魂がその瞬間にどんな形をしていたかの、正直な記録だ。
週末から全国へ ── ホールで生音を浴びる機会が続く
本日のリリースと同時に、全国ツアー「石若駿トリオ ホールツアー 2026+27 featuring 高橋佑成&Marty Holoubek Guest 馬場智章」が今週末からいよいよキックオフする。
9月6日(日)群馬・メガネのイタガキ文化ホール伊勢崎を皮切りに、9月12日(土)神戸・100BAN HALL、10月17日(土)茨城・取手市民会館、10月18日(日)新潟・りゅーとぴあ、12月19日(土)神奈川・逗子文化プラザなぎさホール、そして2027年1月31日(日)埼玉・桶川市民ホールと続く。
くるり、椎名林檎、星野源、米津玄師、君島大空、KID FRESINOと渡り歩いてきた石若駿のドラムが、ホールという響きの中でどんな音を鳴らすのか。スタジオデデの1日が、今度は各地の聴衆の前で拡張されていく。

石若駿トリオ+1『Mabui』
2026年9月2日(水)発売
SHM-CD(紙ジャケット仕様)UCCJ-2263 ¥3,520(税込)
ユニバーサルミュージック
試聴・購入
:https://shunishiwaka.lnk.to/mabuiPR
