
京都発の実験精神が、東京とロンドンを同時に揺らす。NTsKiが主宰するパーティー/レーベル〈AMINO ACID〉が、初の都市同時開催を実現。東京公演には、現代エレクトロニック・ミュージックの最前線を走るTristan Arpが出演し、本邦初となるライヴ・セットを披露する。
京都から世界へ拡張する“AMINO ACID”
〈AMINO ACID〉は、京都のローカルシーンを起点に生まれた、ジャンルや国境を横断するクラブ・プラットフォーム。主宰のNTsKiは、R&B、アンビエント、ポップ、クラブミュージックを自在に行き来する独自のスタイルで注目を集め、2025年にはアルバム『Euphoria』をリリース。国内外のフェスやクラブで存在感を高めてきた。
そのビジョンを体現するかのように、今回の〈AMINO ACID〉は東京とロンドンで同時開催。ローカルに根差しながらも、都市と都市を直接つなぐダンスフロアが立ち上がる。


Tristan Arp、ついにライヴで降臨
今回最大のトピックは、デトロイト出身/ロンドン拠点のプロデューサーTristan Arpの来日だ。
モジュラー・シンセとチェロ、パーカッシヴな構造を軸に、アンビエント、テクノ、エクスペリメンタルを横断するその音楽は、極めて有機的かつ未来的。最新EP『(re)weave』のリリース直後という絶好のタイミングで披露される今回のライヴ・クラブセットは、日本では初となる貴重な機会となる。
交差する国内シーンの現在地
東京公演には、D.A.N.のメンバーであるDaigosとJynによるライヴセットをはじめ、E.O.U、Shhhhhといった気鋭アーティストが集結。
それぞれ異なるバックグラウンドを持ちながら、クラブという共通言語のもとに接続されるラインナップは、現在の東京アンダーグラウンドの断面を映し出す。

森のレイヴを出現させる空間演出
会場となる渋谷のMIDNIGHT EASTでは、草月流の師範アレキサンダー・ジュリアンによる空間デコレーションが施される。コンセプトは“森の奥深くのレイヴ”。都市の中心にいながら、どこか異世界へとトリップするような没入体験が用意されている。
さらに、新宿発のコミュニティラジオRoom 303が当日の模様をアーカイブ。瞬間的な熱量を記録し、後世へと接続する役割を担う。
一夜限りの“接続点”としてのクラブ
ローカルとグローバル、実験とダンス、個とコミュニティ。それらが同時に交差する場としての〈AMINO ACID〉は、単なるパーティーの枠を超えた“接続装置”として機能する。
NTsKiとTristan Arpが交わるこの夜は、現在進行形のエレクトロニック・ミュージックがどこへ向かうのか、そのヒントを体感できる貴重な現場となるはずだ。
