ブルースの炎、再び燃ゆ──キングフィッシュが“デルタの魂” 『Kingfish Delta Day Telecaster® Deluxe』誕生

2025年10月29日

ミシシッピに捧ぐ、若き巨匠の新たな証

フェンダーが、現代ブルースを代表するギタリスト、クリストーン “キングフィッシュ” イングラムの新シグネイチャーモデル『Kingfish Delta Day Telecaster® Deluxe』を10月29日に発売する。2022年に登場した「Mississippi Night」に続く新カラーモデルであり、彼のルーツであるミシシッピ州クラークスデールへのオマージュとして制作された。
23歳にしてグラミー賞を受賞したキングフィッシュは、激しくも情熱的なギタープレイと深いソウルを宿した歌声で、ブルースの伝統と現代性を橋渡しする存在として世界から注目を集めている。『Delta Day Telecaster® Deluxe』は、そんな彼の音楽的アイデンティティを具現化した一本である。

魂を焦がすトーン、クラシックを宿すデザイン

本モデルは、ブルースロックに最適化された2基のカスタム“Kingfish”ハムバッカーを搭載し、唸るようなオーバードライブトーンを実現。Adjusto-Matic™ブリッジによる精密なイントネーションと相まって、ステージでもスタジオでも極上の表現力を発揮する。
また、ローステッドメイプルを使用した“V”シェイプネックと、12インチラジアスのスラブローズウッド指板が、クラシックな風格と切れ味のあるアタックを両立。力強いチョーキングにも難なく応える仕様となっている。
ヘッドストックにはキングフィッシュ本人のサインが刻まれ、ネックプレートとピックアップカバーには“K”クラウンロゴが輝く。上品でありながらも、内側に燃えるブルースの熱を隠し持つ――まさに“デルタの魂”を宿したギターである。

自らの手で語る、“ブルースの現在地”

発売にあわせて、フェンダーの公式YouTubeチャンネルでは『From the Factory Floor』の最新エピソードを公開。キングフィッシュ自身が新モデルを手に、「Voodoo Charm」「Bad Like Me」「Nothin’ But Your Love」を演奏し、その圧巻のサウンドとともに楽器の魅力を語る。
映像には、彼がブルースの過去と未来をつなぐ存在であることを示す、確かな自信と誇りが刻まれている。