妄想コラム– tag –
-
[妄想コラム]もしベートーヴェンがエレキギターを持っていたら──19世紀に鳴り響くフィードバックの夢
音楽史に“if”は禁物。でも、想像するのは自由だ。「もし◯◯があの時代に存在していたら?」 そんな問いは、歴史や芸術を愛する者にとって、果てしないロマンを掻き立てるものだ。とりわけ音楽史における“if”は、技術と表現の密接な関係ゆえに、夢想の余地が... -
[妄想コラム]音を「壊す」ことで、生まれたもの ── もし歪みが存在しなかったら?
音楽において「歪み(ディストーション)」は、当たり前のように使われている技術である。ロックのギター、テクノのざらついたシンセ、ヒップホップの太いビート、ローファイの壊れかけたような音。こうした表現の多くは、音をあえて“壊す”ことで成り立っ... -
[妄想コラム]もし鎖国が続いていたら ━━ “江戸ポップ”が世界を魅了する未来
「もし、江戸時代の鎖国がいまだに続いていたら?」 そんな突拍子もない仮定が、ふと頭をよぎった。西洋の音楽が一切入ってこないまま、独自の進化を遂げていく日本の音楽。その世界では、果たしてどんなサウンドが鳴り響いていたのだろうか。きっとそこに... -
[妄想コラム]もし西洋音階がスタンダードでなかったなら ── 音楽のもう一つの地図を描く
かつて「音階」は、文化の中で自然に育まれたものであった。山があり、川が流れ、人が祈る音の中から旋律が生まれた。しかし現代において、音楽はほとんどの場合「西洋音階」という座標軸の上に存在している。メジャー、マイナー、12平均律。これらが当た... -
[妄想コラム]もしビートが打てなかったら──「打ち込み不在」の音楽史妄想
現代の音楽シーンにおいて、打ち込み、つまりDTM(デスクトップ・ミュージック)はあまりにも自然に存在している。リズムマシンやサンプラー、DAW(Digital Audio Workstation)を駆使し、自宅のパソコン一台で音楽を作る ━━ そんな制作スタイルは、もはや... -
[妄想コラム]2100年の音楽シーン ーー 音楽とテクノロジーが交差する未来
2100年、日本の音楽シーンは、かつてないほど多様で、かつ分散化されたものになっているだろう。音楽とテクノロジーが完全に融合し、アーティスト、リスナー、そして人工知能(AI)が共存する新たな音楽文化が形成されているはずだ。 音楽の創造はAIと人間...