妄想コラム– tag –
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[妄想コラム]もしヒットチャートがすべてAIのものになったら ── 人間の音楽はどこへ向かうのか?
AIの進化によって、音楽制作の現場は大きく変わりつつある。作詞、作曲、編曲、ボーカル生成、さらにはミキシングやマーケティングまで、自動化が可能な領域は広がり続けている。現時点でも、AIによって制作された楽曲がチャートに登場することは珍しくな... -
[妄想コラム]100年後のライブハウス ── 音が響く場所は、まだ“ハコ”なのか?
序章 ライブハウスはどこへ向かうのか ライブハウスとは何か ── その定義は、時代とともに変容してきた。20世紀末から21世紀初頭にかけて、ライブハウスは音楽の「現場」であり、身体と言葉と音が交差する熱量の空間だった。だが、パンデミック以降の世界... -
[妄想コラム]音の記憶なき世界で ── もしサンプリングが存在しなかったら
「引用」がない音楽は、果たして可能か? サンプリングとは、音楽の一部を切り取り、再構築し、新たな文脈で響かせる行為である。その起源はアカデミックな電子音楽やダブのスタジオ実験にまで遡るが、とりわけ1980年代以降のヒップホップやエレクトロニッ... -
[妄想コラム]もし1960年代に7弦ギターが存在したら ── ジミ・ヘンドリックスが開いたもうひとつの地平
「もしジミ・ヘンドリックスが7弦ギターを手にしていたら」。 そんな仮定は、音楽好きにとっては想像力を刺激する問いかけである。1960年代末、サイケデリック・ロックとブルース、ソウル、ファンク、ジャズが渾然一体となって生まれた音楽の奔流のなかで... -
[妄想コラム]もしベートーヴェンがエレキギターを持っていたら──19世紀に鳴り響くフィードバックの夢
音楽史に“if”は禁物。でも、想像するのは自由だ。「もし◯◯があの時代に存在していたら?」 そんな問いは、歴史や芸術を愛する者にとって、果てしないロマンを掻き立てるものだ。とりわけ音楽史における“if”は、技術と表現の密接な関係ゆえに、夢想の余地が... -
[妄想コラム]音を「壊す」ことで、生まれたもの ── もし歪みが存在しなかったら?
音楽において「歪み(ディストーション)」は、当たり前のように使われている技術である。ロックのギター、テクノのざらついたシンセ、ヒップホップの太いビート、ローファイの壊れかけたような音。こうした表現の多くは、音をあえて“壊す”ことで成り立っ... -
[妄想コラム]もし鎖国が続いていたら ━━ “江戸ポップ”が世界を魅了する未来
「もし、江戸時代の鎖国がいまだに続いていたら?」 そんな突拍子もない仮定が、ふと頭をよぎった。西洋の音楽が一切入ってこないまま、独自の進化を遂げていく日本の音楽。その世界では、果たしてどんなサウンドが鳴り響いていたのだろうか。きっとそこに... -
[妄想コラム]もし西洋音階がスタンダードでなかったなら ── 音楽のもう一つの地図を描く
かつて「音階」は、文化の中で自然に育まれたものであった。山があり、川が流れ、人が祈る音の中から旋律が生まれた。しかし現代において、音楽はほとんどの場合「西洋音階」という座標軸の上に存在している。メジャー、マイナー、12平均律。これらが当た... -
[妄想コラム]もしビートが打てなかったら──「打ち込み不在」の音楽史妄想
現代の音楽シーンにおいて、打ち込み、つまりDTM(デスクトップ・ミュージック)はあまりにも自然に存在している。リズムマシンやサンプラー、DAW(Digital Audio Workstation)を駆使し、自宅のパソコン一台で音楽を作る ━━ そんな制作スタイルは、もはや... -
[妄想コラム]2100年の音楽シーン ーー 音楽とテクノロジーが交差する未来
2100年、日本の音楽シーンは、かつてないほど多様で、かつ分散化されたものになっているだろう。音楽とテクノロジーが完全に融合し、アーティスト、リスナー、そして人工知能(AI)が共存する新たな音楽文化が形成されているはずだ。 音楽の創造はAIと人間...
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