
東京出身の電子音楽アーティストSHIMAが、9月26日にデビューアルバム『Welcome To SHIMAJIMA』をYoung Art Recordsからリリースすることを発表した。同時に新シングル「MAITAKE」を配信開始し、日本の民話と現代的なサウンドが交錯する独特な世界観を提示している。
舞茸伝説が紡ぐサイケデリック・ストーリー
新曲「MAITAKE」は、日本に古くから伝わる「舞茸」の名前の由来となった民話からインスピレーションを得た楽曲である。道に迷った木こりたちが森で出会った尼僧たちが、野生の茸を食べて踊り続けていたという幻想的な物語を、SHIMAは催眠的なフルートのメロディ、テクスチャーに富んだベースライン、トライバルな打楽器で音楽化した。
「『舞茸』という名前の由来を調べていて、この民話に出会った時に魅了されました。茸を食べた人々が何時間も踊り続けるという幻想的なストーリーを、どうしても音楽にしたかったんです」とSHIMA自身が語るように、楽曲は彼女のエクスペリメンタルなプロダクション技術と鮮やかなストーリーテリング能力を如実に示している。
世界を巡る旅人の音楽日記
『Welcome To SHIMAJIMA』は、グローバルな放浪者の視点を通して描かれる10トラックの想像力豊かな音楽的旅路である。これまでにリリースされた「EIYAA」「INVISIBLE」「KARMA」「AWA」「1807」といったシングルを含む本作は、SHIMAの日本のルーツと異文化体験を織り交ぜた、まさに彼女の「音楽的自叙伝」と呼べる作品となっている。
元J-POPアイドルから電子音楽の先鋭へ
SHIMAのキャリアは14歳でメジャーレーベルと契約したJ-POPガールグループのシンガーとして始まった。18歳で渡米し、マイアミ大学で音楽とコンピューター工学を学んだ彼女は、プロデューサーおよびエンジニアとしてのスキルを磨いた。現在はロサンゼルスを拠点に活動し、インディー、トラップ、ハウス、テクノなど多様な電子音楽の要素を自在に操る。
2025年には既にマイアミ・ミュージック・ウィーク、コーチェラのDoLaB、エレクトリック・フォレストでのパフォーマンスを成功させ、今後も北米各地でのフェスティバル出演が予定されている。
TOKiMONSTA主宰レーベルからの期待作
本作をリリースするYoung Art Recordsは、日系アメリカ人プロデューサーTOKiMONSTAが2014年に設立したロサンゼルスのレーベルである。アンダーソン・パーク、ジョイス・ライス、アースギャング、坂本龍一など多彩なアーティストとのコラボレーションで知られる同レーベルから、SHIMAという新たな才能が世界に向けて羽ばたこうとしている。
東西の音楽的伝統を現代的なエレクトロニカで結ぶSHIMAの『Welcome To SHIMAJIMA』は、グローバル化した現代における文化的アイデンティティの在り方を音楽を通して問いかける意欲作となりそうだ。
Welcome To SHIMAJIMA Tracklist
1. TOUR GUIDE
2. INVISIBLE
3. SUNSET
4. MAITAKE
5. 1807
6. EIYAA
7. KARMA
8. AWA
9. THE MYTH OF KAMIKAZE (神風の神話)
10. SHIAWASE
Pre-Save Welcome To SHIMAJIMA
https://idol-io.ffm.to/welcometoshimajima
SHIMA Upcoming Tour Dates
August 2 – Nuits Bazart at New City Gas – Montreal, QB
August 30 – Metamorphosis Festival – Orlando, FL
September 5 – Breakaway Music Festival – Boston, MA
September 28 – Same Same But Different – Lake Perris, CA
October 11 – Momentous Festival – Bentonville, AR
October 25 – Wicked Oak – Burnet, TX
October 31 – Hulaween – Live Oak, FL
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