
グラミー賞受賞歴を持つプロデューサーであり、ハイチ文化のアンバサダーとしても活動するMichaël Brunが、自身のカルチャープロジェクト「BAYO」の10周年を盛大に祝福した。2026年5月から6月にかけて展開されたアニバーサリーシーズンでは、音楽、映画、スポーツ、そしてコミュニティを横断する数々の企画を実施。ハイチ代表のFIFAワールドカップ復帰という歴史的な出来事とも重なり、「BAYO」は単なる音楽イベントを超えた、世界中のハイチ系コミュニティを結びつける文化的プラットフォームとして、その存在感を改めて示した。
ストリートパーティから世界的カルチャープロジェクトへ
10年前、小さなストリートパーティとして始まったBAYOは、いまやハイチ文化を世界へ発信する象徴的なイベントへと成長した。
今年のアニバーサリーでは、まずAgganis Arenaでイベントを開催。その後、ニューヨーク・ブルックリンのBrooklyn Paramountでは、BAYO史上初となる3夜連続ソールドアウト公演を実現した。
初日は10年前のオリジナルラインナップが再集結。さらにTroubleboy、Riva、Baky、Plezi RARA、Lakou Mizik、Paul Beaubrunらが出演し、ハイチ音楽の多様な魅力を披露した。





ワールドカップ復帰とともに刻まれた新たな歴史
今年のBAYOを特別なものにしたのは、ハイチ代表のFIFAワールドカップ復帰だった。
BrunはFédération Haïtienneと共同でショートフィルムを制作。映像監督にはLeo Volcyを迎え、元サッカー選手Jozy Altidoreがエグゼクティブ・プロデューサーとして参加した。
さらに代表チームのウォームアップDJを務めただけでなく、ボストン、フィラデルフィア、アトランタで開催された試合にも帯同。音楽とスポーツが国民のアイデンティティを支える瞬間を、自ら体現した。





「BAYO Sessions」が切り拓く次の10年
10周年は過去を振り返るだけでは終わらない。
ハイチ文化月間に合わせて、新たなライブシリーズ「BAYO Sessions」を始動。Steves J. Bryan、J Perry、Andybeatzらを迎え、新世代の才能を紹介する場を創出した。
また、Zohran Mamdaniやニューヨーク市議会議員Rita Josephとの交流を通じて、都市全体でハイチ文化への理解を深める活動も展開。最終日にはブルックリン区長のAntonio Reynosoから、地域社会への文化的貢献を称える公式表彰を受けた。





音楽は、コミュニティを未来へ運ぶ
クラブイベントでもフェスティバルでもない。BAYOは、音楽を軸に映画、スポーツ、地域社会、そしてディアスポラ(移民コミュニティ)をつなぐカルチャームーブメントへと進化している。
世界的プロデューサーとして活躍するMichaël Brunが目指しているのは、ヒットチャートのその先だ。ハイチという国の創造性や誇りを世界へ届け、人々を結びつけること。その歩みは10年を経てなお加速を続けており、BAYOは次の10年に向けて、さらに大きな文化的インパクトを生み出そうとしている。
