[音楽と〇〇]クリエイター”Max Rockatansky”が語る音楽と園芸の世界

VETHELの特集企画「音楽と〇〇」は、音楽と寄り添うさまざまなサブカルチャーとの交わりを探るインタビューシリーズ。〇〇はアートやゲーム、漫画、映画、ガジェット、建築、グルメ、旅行、乗り物、スポーツ、アウトドア……など何でもあり。音楽とその界隈の関係を語っていただきます。記念すべき第一回のアーティストは?

昨年からダンスミュージックシーンで知る人ぞ知る存在となっているMax Rockatansky。彼の音楽はエネルギッシュで、クラブミュージックの中でも特に注目されていますが、彼のもうひとつの情熱は園芸、特に観葉植物にあります。Maxにとって、音楽と園芸の両方が深く結びついており、彼の作品や日常生活に大きな影響を与えていると言います。今回は、音楽と観葉植物に対する愛を深掘りし、その関係性についてお話しいただきました。


VETHEL:Maxさん、今日はお忙しいところありがとうございます。まず初めに、音楽と園芸、特に観葉植物についてお伺いしたいのですが、どのようにこの二つの情熱がMaxさんの生活や作品に影響を与えているのでしょうか?

Max Rockatansky:音楽と園芸というのは一見、全く違うジャンルに思えるかもしれませんが、実は非常に深い繋がりがあると思っています。音楽を作っているとき、僕はしばしば空間や環境に影響を受けることがあります。その意味で、園芸が僕の音楽に対する考え方に多くのインスピレーションを与えてくれています。例えば、観葉植物を育てる過程と音楽制作の過程には共通点が多いんです。植物を育てるとき、土の質や光、温度、湿度に気を使うように、音楽でも音のバランスやテンポ、エフェクトを調整することが大切です。どちらも「育てる」ことがキーワードですね。

VETHEL:なるほど、音楽制作の過程と園芸が似ている部分があるんですね。特に観葉植物の中でも、バンダという植物が好きだと伺いましたが、その理由を教えてください。

Max Rockatansky:バンダは蘭の一種で、色とりどりの花を咲かせるところが魅力的です。僕がバンダを好きな理由は、その美しさだけでなく、育てる過程に少しの挑戦があるところですね。バンダは湿度と温度に敏感で、育てるには少し手間がかかりますが、その分花が咲いたときの喜びは格別です。音楽と同じように、バンダを育てるためには繊細な調整が必要ですし、その過程で学ぶことがたくさんあります。例えば、最初はうまくいかないこともあるけれど、少しずつ環境を整えていくことで、最終的には素晴らしい結果を得ることができるんです。

VETHEL:確かに、手間をかけて育てることで得られる成果は、何ものにも代えがたい喜びがありますよね。では、バンダを育てることで音楽にどんな影響を受けているのでしょうか?

Max Rockatansky:バンダを育てることで、もっと忍耐力が養われたと思います。音楽制作にもその影響が出ていて、例えば、サウンド作りにおいてもすぐに結果を求めず、時間をかけて少しずつ形にしていくようなアプローチを取るようになりました。植物が育つように、音楽もゆっくりと進化させていくべきだと思うようになりました。特にダンスミュージックは、瞬間的なエネルギーが重要ですが、そのエネルギーが長続きするためには、細部にまで気を配って育てることが必要です。バンダを育てる過程で「じっくり待つ」ことを学び、それが音楽の制作にも活かされています。

Max Rockansky ダンスミュージッククリエイター。EDM、テクノ、ドラムンベース、チルウェイヴといった
心地よいサウンドとハッピーな歌詞が特徴。SpotifyやApple Musicなどで配信中

VETHEL:音楽もバンダも、育てる過程に対するこだわりが大切だということですね。音楽制作をしているときに、実際にバンダと向き合っている時間はどのように感じますか?

Max Rockatansky:バンダを世話している時間は、僕にとって音楽から少し離れてリラックスする時間でもあります。植物が成長していくのを見守りながら、自分の音楽のアイデアを頭の中で練り直したり、新しいリズムやメロディが浮かんできたりすることがよくあります。そういった時間が、創造的なエネルギーをチャージする時間として非常に重要なんです。音楽制作のために集中しすぎると、時にはアイデアが行き詰まることもありますが、植物に触れてリラックスすると、また新しいインスピレーションが湧いてきます。音楽と植物、それぞれの世界が自然と繋がっているんです。

VETHEL:音楽と園芸の両方が、Maxさんにとってリラックスし、インスピレーションを得る大切な手段になっているんですね。音楽制作の過程で、園芸や植物がどんな場面で役立っているのでしょうか?

Max Rockatansky:具体的には、音楽制作中にアイデアが浮かばないときに、バンダや他の観葉植物を世話しながらリフレッシュすることが多いです。植物に水をやったり、葉を拭いたりしていると、自然と頭がリセットされるんです。そして、ふとした瞬間に新しいアイデアが浮かんだり、音楽の方向性が見えてきたりします。音楽制作は非常にエネルギーを使う作業なので、こういった「植物との時間」が非常に大事だと感じています。バンダを世話しているとき、心が落ち着き、感覚が研ぎ澄まされるような気がして、その後に音楽の制作に戻ると、また新たな視点から作業に取り組めるんです。

プライベートで訪れたという某植物園。Maxのスマホにはたくさんの植物の写真が収められている

VETHEL:植物がクリエイティブなプロセスに与える影響がとても大きいことが分かりますね。それでは、Maxさんが音楽と園芸の両方を取り入れたライフスタイルを送る中で、特に心がけていることはありますか?

Max Rockatansky:そうですね、心がけていることは「バランスを取る」ことです。音楽に没頭しすぎると、自分を見失ったり、クリエイティブに行き詰まったりすることがあります。逆に、植物に触れすぎて音楽から遠ざかってしまうと、インスピレーションが足りなくなったりするので、どちらもバランスよく続けることが大切です。僕の場合、音楽制作と園芸の時間を意識的に分けて、集中する時間とリラックスする時間を作っています。こうすることで、どちらも自分にとって大切なものとしてうまく共存していると感じています。

VETHEL:音楽と園芸をうまく融合させたライフスタイルが非常に魅力的ですね。最後に、これからの音楽活動において、観葉植物や園芸がどのように影響していくと思いますか?

Max Rockatansky:これからも、音楽と園芸をうまく繋げていきたいと思っています。例えば、今後のアルバムには、植物の成長をテーマにしたトラックや、自然の音を取り入れたサウンドを取り入れたりするかもしれません。植物が成長していくように、音楽も時間をかけて育てていくという考え方が大事だと思うので、これからもそのアプローチを大切にしていきます。音楽と園芸、両方の楽しさや深さを活かしながら、今後の作品に新しいエネルギーを注いでいきたいですね。

VETHEL:Maxさん、素晴らしいお話をありがとうございました。音楽と園芸の深い繋がりを感じさせていただき、ますますMaxさんの音楽が楽しみになりました。今後の活動にも期待しています。

Max Rockatansky:こちらこそ、ありがとうございました。音楽と園芸、両方の世界を大切にして、今後も新しい発見をしながら活動を続けていきます。ぜひ楽しみにしていてください。


Max Rockatanskyさんの音楽と園芸に対する情熱がどれほど深いものかが伝わるインタビューとなりました。音楽と植物、それぞれの世界で育んできたインスピレーションが、彼の作品にどのように反映されるのか、今後の活動がますます楽しみです。

Interview & Text : VETHEL

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次