
コンテンポラリーダンスとエレクトロニックミュージック、その境界線を溶かす実験的プロジェクト「Future Forms」が、第2章へと突入する。2026年6月11日、ブルックリンのクラブ〈Refuge〉を舞台に開催されるFuture Forms V2は、パフォーマンスとレイヴが連続的に展開される没入型ナイトとして、新たな進化を提示する。
クィアな視点から生まれる“身体と音”の対話
本プロジェクトを手がけるのは、アーティスト/DJのEREZと、振付家・ムーブメントアーティストのTanguay。クィアなパートナーでもある二人が主導するFuture Formsは、音と身体のリアルタイムな相互作用を探る場として構築されている。
ステージとフロア、演者と観客。その分断を解体し、観る者を“参加者”へと変えていく構造こそが、このプロジェクトの核だ。

世界水準のダンサーたちが描くライブ・パフォーマンス
イベント前半では、EREZによるオリジナル楽曲とTanguayの振付を軸に、国際的に活躍するダンサーたちが出演。Alexander Anderson、Bo Matthews、Graham Feeny、Nelsonn Mejiaa、Taylor Massaといった面々が、音楽と同期しながら身体表現を展開する。
ここではダンスは“鑑賞物”ではなく、空間そのものを変容させる力として機能する。

レイヴへと変貌する“OUTPUT”フェーズ
パフォーマンスはやがてクラブナイトへと移行し、Physical Therapy、x3butterflyによるDJセットがフロアを支配する。
この後半パート“OUTPUT”は、前半で提示された身体と音の関係性を、より自由で開かれた形へと拡張するフェーズ。観客はもはや傍観者ではなく、空間を構成する一部として、踊りの中へと取り込まれていく。

スタジオから生まれた“3章構成”の体験設計
Future Formsは、EREZとTanguayのスタジオでの実験的な共同制作から発展したプロジェクトだ。夜は複数のチャプターで構成され、初期段階では「BASE」と「OUTPUT」という2つのセクションを展開。
「BASE」では音楽と言語としての身体の基礎を提示し、「OUTPUT」でそれがクラブカルチャーへと接続される。今後はさらに新たな章が追加され、体験はより多層的に進化していく予定だ。

“自由に踊る”という原初的な衝動へ
Future Formsが目指すのは、単なるエンターテインメントではない。身体との再接続、そして感情の解放だ。プロフェッショナルダンサーの剥き出しの表現は、観客の内側にある抑制を解きほぐし、自発的な動きへと誘う。
多くのナイトアウトが“現実からの逃避”であるのに対し、この場はむしろ“自分自身へ戻る”ための儀式に近い。
ニューヨーク・ナイトライフの新たな交差点
初回はニューヨークのパフォーマンススペースで話題を呼び、瞬く間に注目プロジェクトへと浮上したFuture Forms。音楽、ダンス、クィアカルチャーが交差するこの試みは、クラブシーンの次なる可能性を示唆している。
Future Forms V2は、その進化の現在地を体感するための夜だ。観るか、踊るか ── その境界は、もう存在しない。
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