
第2世代「TransAcoustic™」が、より現実的な選択肢へ
ヤマハが提示してきた“未来のアコースティック”が、ぐっと手の届くレンジに降りてきた。独自技術「TransAcoustic™」を搭載した最新ラインアップとして、『TAG1 C』『TAS1 C』『TAG1E』『TAS1E』の4モデルが2026年4月28日に登場する。
2016年に誕生したトランスアコースティックギターは、「生音のままエフェクトを鳴らす」という一見矛盾した体験でシーンに衝撃を与えた。その第2世代はすでにハイエンド機で進化を遂げていたが、今回の新機種はそのDNAを継承しつつ、ミドル〜エントリー層へと大胆に拡張。単なるアップデートではなく、“選べる未来”の提示だ。
ギター1本で完結する、没入型サウンド
最大の特徴は、アンプもスピーカーも不要なエフェクト体験。弦の振動を電気信号に変換し、ボディ内部のアクチュエーター(加振器)を通じて楽器全体を鳴らすことで、生音とエフェクトがシームレスに溶け合う。
ミドルグレードの『TAG1 C』『TAS1 C』にはリバーブ/コーラス/ディレイの3種を搭載。しかも2基のアクチュエーターにより、奥行きと解像度を兼ね備えた立体的な響きを実現している。専用アプリ「TAG Remote」を使えば、エフェクトの細かな調整まで追い込めるのもポイントだ。
一方、『TAG1E』『TAS1E』はよりシンプルに、リバーブとコーラスの2種にフォーカス。トランスアコースティックの核心だけを抽出し、誰でもすぐに“あの響き”へアクセスできる設計となっている。

ギターが“スピーカーになる”という発明
『TAG1 C』『TAS1 C』にはBluetooth機能を搭載。スマートフォンと接続すれば、ギター本体そのものがスピーカーとして機能する。
つまり、お気に入りの楽曲を流しながら、その場で同じ楽器を使ってセッションできるということ。部屋の空気ごと鳴らすような臨場感は、従来の練習スタイルとは明らかに一線を画す。リスニングとプレイの境界線が曖昧になる、新しい“音楽との付き合い方”がここにある。



2つのボディ、4つの個性
ラインアップは、プレイヤーのスタイルに応じて選べる構成だ。
『TAG1 C』はドレッドノートシェイプによる力強いストローク対応型。対して『TAS1 C』はコンパクトなコンサートスタイルで、粒立ちの良い繊細なサウンドが魅力。いずれもシトカスプルース単板トップ+カッタウェイ仕様で、高音域のプレイアビリティも確保している。
エントリー機の『TAG1E』『TAS1E』も、スプルース単板トップを採用し、音響設計を最適化。見た目の洗練度も高く、サウンドホールを囲むインレイがさりげない個性を放つ。




ライブでも、部屋でも、野外でも
全モデルはアンプ接続によりエレアコとしても使用可能。『TAG1 C』『TAS1 C』は充電式バッテリー(最大約5.5時間)、『TAG1E』『TAS1E』は単三電池駆動と、使用シーンに応じた電源設計も抜かりない。
自宅での没入型プレイから、屋外、そしてライブステージまで。場所を選ばず“響きそのもの”を持ち運べる時代が、いよいよ本格化してきた。
トランスアコースティックはもはやガジェットではない。これは、楽器の在り方そのものを更新するインターフェースだ。今回の4モデルは、その入口としてあまりに魅力的で、そして危険なほどに楽しい。
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/guitars_basses/ac_guitars/ta_2024
