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[連載:GROOVEの錬金術]第6回:アシッドジャズの現在地と未来 ── 越境するスピリット
ジャンルではなく、精神としてのアシッドジャズ アシッドジャズは、単なるジャンルではなく、常に時代とともに揺らぎ、他ジャンルと交錯しながら再解釈されてきた文化的な運動である。そのスピリットは、過去の文脈に根ざしつつも、柔軟に変化し続ける。「... -
「Power」がこの夏を照らす ── Kyoto Jazz Massive、話題のリミックスがリリース
Kyoto Jazz Massiveが放つ力強きメッセージが、いま再びダンスフロアを揺らす。2025年6月25日、Vanessa FreemanとEchoes Of A New Dawn Orchestraをフィーチャーした話題曲「Power」が、Art Of Tonesによるリミックスとしてデジタルリリースされた。 本作... -
[連載:GROOVEの錬金術]第5回:越境するアシッドジャズ ── スタイルの拡張とグローバルな波及
アシッドジャズは1990年代初頭を境に、ジャンルとしての純粋性よりも、むしろ「交差点」としての柔軟性を武器に、より広範で多様な音楽へと姿を変えていった。それはときにクラブカルチャーの深層へと潜り込み、ときにワールドミュージックやロック、エレ... -
[連載:GROOVEの錬金術]第4回:境界の彼方へ──アシッドジャズの変質と再編成(1990年代後半~2000年代)
アシッドジャズは1990年代前半に一つの頂点を迎えた。クラブを基盤とする地下文化でありながらも、ポップチャートに食い込む存在感を獲得し、レーベル、アーティスト、DJ、クラウド(観客)が一体となって豊穣な時代を築いたのである。だが音楽史とは常に... -
[連載:GROOVEの錬金術]第3回:クラブとクロスオーヴァー ── ロンドン発、アシッドジャズの大衆化戦略
1990年代に入り、アシッドジャズはロンドンの地下クラブ・シーンから次第に地上へと進出し始める。初期における実験性と選民性の強いムーヴメントは、この時期になると多くのリスナーに開かれたポピュラーな音楽としての側面を帯びるようになる。それを牽... -
[連載:GROOVEの錬金術]第2回:アシッドジャズの誕生──“Acid Jazz Records”とロンドンの熱狂
前回、「アシッドジャズ前夜」と題して、1980年代後半のロンドンにおけるレア・グルーヴの再評価、DJ文化の知的進化、そしてクラブという場の機能変化を確認した。音楽的にも文化的にも準備は整っていた。では、“アシッドジャズ”とは一体どこで、どのよう...
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