JPOPと旅する– tag –
-
COLUMN
[連載]JPOPと旅する:「神田川」によっての東京イメージ—フォークが描いた青春の影
「神田川」(1973,Sg)は、日本のJ-POP史において「東京の歌」として最も広く共有された楽曲のひとつである。歌ったのはかぐや姫、作詞・作曲は南こうせつと伊勢正三。高度経済成長の終盤にあたる1970年代初頭、この楽曲は「都市で暮らす若者のリアル」を、... -
COLUMN
[連載]JPOPと旅する:米津玄師「Lemon」MVロケ地論 ── 東京の教会建築が生んだ「記憶の舞台」
「Lemon」(2018,Sg)は、米津玄師の代表作として広く知られるが、そのミュージックビデオは、楽曲の解釈を決定づける重要な要素として「場所」の力を最大限に活用している。近年の検証により、このMVが東京都内の教会建築を基盤に撮影されていることが明... -
COLUMN
[連載]JPOPと旅する:「ハルノヒ」論 ── 北千住から先にある場所
「ハルノヒ」(2020,Sg)は、あいみょんが手がけた、映画『クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』の主題歌である。本作は、恋愛や同棲という普遍的なテーマを扱いながら、きわめて精緻な「場所の構造」を内包している点において特異... -
COLUMN
[連載]JPOPと旅する:Vaundy「東京フラッシュ」MVロケ地論―断片化される都市と「記憶の東京」の生成
新宿 ── 都市の入口としての匿名性 「東京フラッシュ」のMVは、新宿という都市の「入口」から始まる。この選択は偶然ではない。新宿は日本最大級のターミナルであり、あらゆる人間が交差しながらも互いに無関係であり続ける、徹底した匿名性の空間である。... -
COLUMN
[連載]JPOPと旅する:小沢健二が描いた東京という祝祭
1990年代前半、バブル崩壊後の東京は、浮揚感を失いながらも巨大都市としての機能を止めることはなかった。その只中で、小沢健二は東京を悲観でも皮肉でもなく、祝祭として歌い上げた稀有な存在である。彼の楽曲における東京は、摩天楼の象徴でも地方から... -
COLUMN
[連載]JPOPと旅する:角松敏生のバブル期前後の東京ソング
東京を駆け抜けるサウンドの誕生 角松敏生の音楽を語るとき、しばしば「シティポップ」という言葉が用いられる。しかし、彼の描く東京像は、単なる都会的洗練にとどまらない。むしろそこには、疾走するビートの奥に、都市に生きる個人の孤独や焦燥が折り重... -
COLUMN
[連載]JPOPと旅する:ピチカート・ファイヴと「東京は夜の七時」
1993年に発表されたピチカート・ファイヴ「東京は夜の七時」は、90年代東京の都市文化を語るうえで避けて通れない一曲である。いわゆる「渋谷系」の代表作として語られることが多いが、その本質は単なるムーブメントの象徴にとどまらない。東京という都市... -
COLUMN
[連載]JPOPと旅する:渡辺美里「ミルクホールでおあいしましょう」と下高井戸 ── 固有名詞としての場所性
曲名は比喩ではなく、最初から「場所」だった 渡辺美里「ミルクホールでおあいしましょう」(1987年AL『BREATH』収録)という曲名は、象徴でも修辞でもない。下高井戸に実在する、店名そのものが「ミルクホール」だった、夏だけ営業している一軒の店を、ほ... -
COLUMN
[連載]JPOPと旅する:行き止まりの地上駅で ── 竹内まりや「駅」と旧東横線渋谷駅
「駅」という歌が内包する過剰な場所性 竹内まりやの「駅」は、日本のポップスにおいて、異様なほど強い「場所の圧」を持つ楽曲である。多くの恋愛歌が、時間や心情を抽象化し、聴き手それぞれの経験に委ねる形を取るのに対し、この曲は終始、具体的な空間... -
COLUMN
[連載]JPOPと旅する:山下達郎「さよなら夏の日」──としまえんから立ち上がる、都市の夏の余韻
「モチーフはとしまえん」 ── 作者の言葉が示す出発点 山下達郎「さよなら夏の日」は、作者自身がモチーフを“としまえん”だと語っている楽曲だ。この一点を起点に据えることで、この曲の性格は大きく変わって見えてくる。それは、漠然とした季節感や抽象的...
