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[オジー・オズボーンという神話]第2回:悪魔のアイコン ── ブラック・サバスと70年代の闇
「音楽が、こんなにも怖くて、こんなにも格好いいなんて思わなかった」。1970年代、ブラック・サバスの音楽に触れた多くの若者が、そう口を揃えて語った。教会での礼拝よりも、酒場で流れるサバスのレコードの方が“神聖”だった時代。悪魔崇拝、戦争、ドラ... -
[オジー・オズボーンという神話]第1回:鉄工の町の異端児 ── バーミンガムからの旅立ち
イギリス中部、バーミンガム。産業革命の中心地として知られるこの街は、かつて煙突と鉄工所の森であった。霧と煤(すす)に覆われたその風景は、人間の精神までも黒く塗りつぶしてしまいそうなほど重たい。そんな町に、1948年、ひとりの少年が生まれる。... -
[轟音の記憶 – ヘヴィメタル50年史]第2回:鉄の掟 – NWOBHMと世界制覇への道
1970年代後半のイギリスは、まさに絶望の時代であった。失業率は急上昇し、労働争議が頻発し、若者たちには未来への希望が見えなかった。パンクロックが「ノー・フューチャー」を叫ぶ中、もう一つの反逆の音楽が静かに、しかし確実に産声を上げていた。そ... -
[轟音の記憶 – ヘヴィメタル50年史]第1回:雷鳴の誕生 ── メタルの起源と革命児たち
悪魔が宿った指先の物語 1966年11月17日、バーミンガムの金属工場で働く17歳の青年が、人生を変える事故に遭った。その青年の名はトニー・アイオミ。機械に右手の中指と薬指の先端を挟まれ、指先を失ってしまったのである。 普通なら音楽への道を諦めると... -
[音楽語源探偵団]Vol.8:重低音が開いた扉 ── ダウンチューニング、その起源と進化
チューニングを下げるという行為、すなわち「ダウンチューニング」は、今やヘヴィメタルやドゥームメタル、グランジ、ニューメタルなどのジャンルにおいて不可欠な手法となっている。だが、そもそもこの「ダウンチューニング」とは誰が最初に始めたのだろ... -
新生BABYMETALが世界を駆ける ── 『メタルハマー・ジャパンVol.18』、6月13日発売決定
ヘヴィ・メタル専門誌として熱狂的支持を集める『メタルハマー・ジャパン』の最新号、Vol.18が2025年6月13日に発売される。本号の巻頭を飾るのは、6月に4thアルバム『METAL FORTH』をリリースするBABYMETAL。世界を舞台に進化を続ける新生トリオ ── SU-MET... -
[連載:ROCKを学ぶ]1970年代:ハードロックとパンクの台頭
歪んだギターの音が鳴り響いた瞬間から、ロックはただの音楽ではなくなった。1950年代、ロックンロールという衝動が生まれ、若者たちの心に火をつけた。それは時代の波にもまれながら、怒りや希望、愛や絶望を叫び続けてきた。反逆の60年代、熱狂と混沌の7...
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