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[連載:GROOVEの錬金術]第4回:境界の彼方へ──アシッドジャズの変質と再編成(1990年代後半~2000年代)
アシッドジャズは1990年代前半に一つの頂点を迎えた。クラブを基盤とする地下文化でありながらも、ポップチャートに食い込む存在感を獲得し、レーベル、アーティスト、DJ、クラウド(観客)が一体となって豊穣な時代を築いたのである。だが音楽史とは常に... -
[連載:GROOVEの錬金術]第3回:クラブとクロスオーヴァー ── ロンドン発、アシッドジャズの大衆化戦略
1990年代に入り、アシッドジャズはロンドンの地下クラブ・シーンから次第に地上へと進出し始める。初期における実験性と選民性の強いムーヴメントは、この時期になると多くのリスナーに開かれたポピュラーな音楽としての側面を帯びるようになる。それを牽... -
[連載:GROOVEの錬金術]第2回:アシッドジャズの誕生──“Acid Jazz Records”とロンドンの熱狂
前回、「アシッドジャズ前夜」と題して、1980年代後半のロンドンにおけるレア・グルーヴの再評価、DJ文化の知的進化、そしてクラブという場の機能変化を確認した。音楽的にも文化的にも準備は整っていた。では、“アシッドジャズ”とは一体どこで、どのよう... -
[連載:GROOVEの錬金術]第1回:アシッドジャズ前夜 ── UKクラブカルチャーの胎動
1980年代後半、ロンドンの片隅でひとつの音楽的実験が静かに芽吹いていた。それは、ジャズ、ファンク、ソウル、ラテン、さらにはヒップホップの要素までもを巻き込み、DJカルチャーのフィルターを通して生まれ変わろうとしていた。後に「アシッドジャズ(A... -
カール・クレイグ、幻のトラック「The Truth」を配信リリース ── ドキュメンタリー映画のサントラから
デトロイト・テクノのパイオニア、カール・クレイグが、自身のアーカイブから秘蔵音源「The Truth」を発掘。2000年に“Designer Music”という一度きりのプロジェクト名義で発表されたこのトラックが、25年の時を経て初のデジタル・リリースを迎えた。本作は... -
ジャイルス・ピーターソンが紡ぐ、International Anthemの11年 ── 珠玉のコンピが国内盤CDとして登場
UKの音楽探求者、ジャイルス・ピーターソンがキュレートした注目作『Gilles Peterson presents International Anthem』が、国内盤CDとして2025年7月23日にリリースされる。本作は、シカゴ拠点の革新的レーベルInternational Anthemの設立11周年を記念して...
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