オランダの音楽家 Felbm、初の大阪単独公演決定──季節の循環と都市の余白が響き合う「Urban Echoes」

オランダ出身のマルチ・インストゥルメンタリスト Felbm(フェルブム) が、最新作『winterspring/summerfall』の日本盤リリースを記念し、東京で初単独公演に続き、初の大阪単独公演を行うことが発表された。公演は10月7日(火)、心斎橋の日本基督教団 島之内教会にて開催され、EACH STORYによるシリーズ企画「Urban Echoes」の一環として行われる。

自然のリズムと都市の鼓動が重なり合う夜

Felbmの最新作『winterspring/summerfall』は、日本の二十四節気から着想を得た80分間の組曲である。雲や雨音、芽吹きの気配といった日常の観察をもとに紡がれた旋律は、都市に潜む“余白”を揺らし、新たな共鳴を生み出す。ライブでは、コントラバス、ピアノ、フルートによるトリオ編成がこの音楽を立体的に響かせ、季節の移ろいをその場で体感できるという。

会場となる島之内教会の歴史的空間を舞台に、Felbmの音楽は都市と自然の境界を曖昧にし、観客を新たな時間感覚へと誘う。さらに、Kankyo Records主宰のH.TakahashiによるDJセット、映像作家の大澤悠大のVJが加わり、音と光が交錯する多層的な体験が展開される。

Urban Echoes とは

「Urban Echoes」は、都市に眠る“見えない余白”を音と空間で呼び覚まし、その場限りの物語を紡ぐ試みである。能楽堂や歴史的建築、チャペルといった記憶を宿す場所に国内外のアーティストが立ち現れ、その夜だけの音楽を奏でる。Felbm大阪公演は、そのシリーズの特別な一夜を担うことになる。

Felbm プロフィール

本名Eelco Topper。2018年に〈Soundway Records〉から『Tape』シリーズでデビュー。以降、『Elements of Nature』(2021年)、『cycli infini』(2023年)など、自然のリズムとその変容をテーマにした作品を発表してきた。アコースティックとエレクトロニックを自在に融合させた音響美は、世界中で高い評価を受けている。

最新作『winterspring/summerfall』は、自然観察を日記のように記録しながら制作された大作であり、都市のざわめきに呼応する有機的なサウンドを展開する。

公演概要

EACH STORY present Urban Echoes
Felbm – summerfall – 大阪公演

  • 日程:2025年10月7日(火)
  • 会場:日本基督教団 島之内教会(心斎橋・大阪)
  • 時間:OPEN 18:00 / START 19:00
  • 料金:前売 ¥6,000 / 当日 ¥7,000
  • 出演:Felbm / H.Takahashi(DJ)/ Yudai Osawa(VJ)
  • チケット:公式サイト

主催:合同会社EACH STORY実行委員会
協賛:ADAM Audio
協力:Kankyo Records
後援:オランダ王国大使館


Felbmが描き出す「自然と都市の共鳴」が、大阪・島之内教会にどのような音風景をもたらすのか。唯一無二の空間体験となるこの夜は、季節の循環を音で感じたいリスナーにとって見逃せない公演である。

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