フェンダーが提示する“新たなスタンダード” ── モディファイ済ギター&ベース「Player II Modified」登場

フェンダーが、プレイヤーの進化に寄り添う革新的シリーズ「Player II Modified」を発表した。これは2024年にローンチされた「Player II」をさらにチューンナップした新モデルであり、2025年4月16日(水)よりギター製品が発売開始。ベースモデルについては5月以降のリリースが予定されている。

工場出荷時から“モディファイ済み”

「Player II Modified」は、その名の通り“改造”済みで出荷されることを前提としたシリーズである。ギター・ベースを自己流にカスタムしてきたプレイヤーの歴史を踏まえ、人気の高い改造内容──たとえばノイズレスピックアップ、ロッキングチューナー、ブラスブロックサドル、トレブルブリードなど──を工場出荷時から標準搭載。開封してすぐに、現代的でパワフルな演奏体験を提供する。

開発責任者ジャスティン・ノーヴェルは、「フェンダーは創業当初から“再発明”を受け入れてきたブランド」であり、創設者レオ・フェンダーの哲学を受け継ぐものとして今回の新モデルを位置づける。プレイヤー自身の手で楽器を育てていくというスタイルに、“最初から”応える仕様となっている。

改造こそフェンダーのDNA

そもそもフェンダーのギターとは、アーティストが音楽的アイデンティティを投影するための“キャンバス”であった。ジミ・ヘンドリックスによるストラトキャスターの逆さ弾き、カート・コバーンがグランジの衝動をぶつけた改造ジャガー、サーストン・ムーアがジャズマスターを通して紡いだノイズの詩学。改造=個性の拡張は、フェンダーの美学そのものである。

現代においてもその精神は引き継がれており、たとえばフー・ファイターズのクリス・シフレットはノイズレスP-90を搭載したテレキャスターでロックの骨格を鳴らし、ジュリアン・ベイカーはカスタマイズされたAmerican Vintage Thinlineで繊細な心象を描く。

「Player II Modified」の真価を体現するIDLES

本モデルのキャンペーンには、UKのロックバンド・IDLESが起用されている。彼らは動画内で楽曲「Gift Horse」を演奏しながら、フェンダーの改造文化への共感を語る。ギタリストのマーク・ボーエンは「手にしたギターはほとんど改造してきた」と語り、リー・キアーナンは「改造することで、ギターが“自分のもの”になる」と明言する。これこそ、「Player II Modified」が体現するフィロソフィーの核心である。

主な特徴
・新開発ピックアップ:Player II Modified Noiselessピックアップ/ハムバッカーを搭載
・改造仕様を標準装備:トレブルブリード、ブラスブロックサドルなどをモデルごとに装備
・高いチューニング安定性:ロッキングチューナー&テーパードシャフトチューナーを採用

ラインナップ一部抜粋(すべて税込)
Player II Modified Stratocaster®:165,000円
Player II Modified Stratocaster® HSS:170,500円
Player II Modified Telecaster® SH:170,500円
Player II Modified Active Precision Bass®:176,000円
Player II Modified Active Jazz Bass® V:181,500円

フェンダーの精神は、常にプレイヤーと共にある──「Player II Modified」は、その証明である。創造性を信じ、自分だけのトーンを鳴らしたいすべてのギタリスト/ベーシストに捧げる“スタンダードの再定義”だ。

製品ページ

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