Double Touch、最新作『Gran Amigo EP』を〈All Day I Dream〉よりリリース──ピアノとリズムが織りなす優美な音世界

2025年8月23日

シドニーとロサンゼルスを拠点に活動するライヴ・エレクトロニック・デュオ Double Touch が、最新作『Gran Amigo EP』を〈All Day I Dream〉からリリースした。本作は全4曲・23分にわたって展開されるサウンドスケープであり、クラシック音楽の素養とダンスフロアに根差した感覚が交差する、彼らの美学が凝縮された作品である。

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有機的な響きと電子音の精緻な融合

『Gran Amigo EP』は、ピアノの旋律、豊かなシンセ・アレンジ、オーガニックなパーカッションが重なり合い、身体を揺らしつつ感情を刺激するサウンドを描き出す。

“Come With Me”：7分にわたりじわじわと熱を帯びていくスローバーナー。
“Desire”：精緻なドラムワークが特徴のリズミカルなトラック。
“Gran Amigo”：タイトル曲。大気のように広がるテクスチャーと吸い込まれる旋律が印象的。
“Amour”：深く瞑想的な音の波に身を委ねられるラストトラック。

全編を通して、ライヴ感覚と電子音楽の緻密さがシームレスに結びつき、Double Touchの音楽が持つ透明感と躍動感を余すことなく提示している。

Double Touchのこれまでと現在地

Double Touchは、クラシック・ピアニスト／作曲家バン・アン・グエンと、DJ／ドラマー／プロデューサー“マーク・オールセン”によるユニット。2019年の『Adagio EP』で〈All Day I Dream〉に初登場して以来、『Greatest Day』（2020）、『Storm』（2022）と作品を重ね、レーベルのサマー・サンプラーにも継続的に参加。レーベル主宰のLee Burridgeらと共にツアーにも帯同してきた。

最新作『Gran Amigo EP』は、そうした活動の集大成ともいえるエレガントな一枚であり、彼らのカタログをさらに豊かにする作品となった。